小芝風花、2年ぶりの「事件は、その周りで起きている」主演で新たな一面を披露

小芝風花、2年ぶりの「事件は、その周りで起きている」主演で新たな一面を披露

小芝風花さん、2年ぶりに「事件は、その周りで起きている」で主演

小芝風花さんが、NHKの人気コント番組「LIFE!」のスタッフが手がけるドラマ「事件は、その周りで起きている」の新作で主演を務めます。このドラマは、2022年8月に放送された前作から2年ぶりの新作で、小芝さんは再び、人に頼るのが苦手な刑事・真野一花を演じます。

作品の特徴と小芝さんの役割

「事件は、その周りで起きている」は、刑事ものながら事件を一切解決せず、事件の周辺で起こる刑事たちのトラブルにスポットを当てたコメディー作品です。1話15分の短いエピソードで構成され、前作は2022年8月に放送されました。小芝さんは、この作品のテンポの良さと会話のリズム感を高く評価しており、前作のインタビューでは「監督から『リズム感はすごくいい』と褒めていただきました」と語っていました。新作の撮影では、同じ監督から「芝居が変わりましたね」と言われたことが「すごくうれしかった」と話しています。

2年間の成長と「波よ聞いてくれ」の影響

前作から新作までの2年間、小芝さんは多くの作品に出演し、経験を積んできました。その中でも特に注目すべき作品が、2023年4月期の主演ドラマ「波よ聞いてくれ」(テレビ朝日系)です。この作品で、小芝さんは金髪がトレードマークの“超絶やさぐれ女”のミナレを演じ、キレのあるマシンガントークを繰り広げ、大きな話題を呼びました。

小芝さんは、「監督が『変わった』と言ってくださったのって、あの役がすごく大きいと自分でも思っています。それまで振り回される役ばかりだったのが、ああいう台風の目みたいな、振り回す役を経験できて。『事件は、その周りで起きている』の真野を演じる上で、ミナレの何かを引っ張って来ようとか、意識したわけではないのですが、ちょっとした間だとか、監督には変わったように見えたみたいです。『波よ聞いてくれ』を経て、台本の読み方や、自分がこういうふうにしたら面白いかなっていうなんとなくのニュアンスがもしかしたら変わったのかなと思いますし、課題をくれた監督が、同じ作品、同じ役で見たときに『変わった』と思ってくださったことが、何よりの成長の証かなって」と語っています。

コメディーへの取り組みと「トクサツガガガ」の原点

小芝さんは、コメディーを演じる際に気をつけていることを「笑わそうとしない」ことだと強調しています。「与えられた役を真っすぐていねいに演じれば、自然と面白くなるというか。特に真野という役は性格的にも真っすぐで、自分中に真っすぐすぎる正義があって、それが客観的に見たらおかしい、というのもありますし、だからといって、ほかの人と違う部分をやりすぎると、見ている人がさめちゃうっていうのもあるので」と説明しています。

さらに、「相手のせりふのどこにどう反応してリアクションするのか。普段の役より、怒りや悲しみ、喜びのセンサーを少し敏感にして受け取るようにはしています」と明かしています。

小芝さんが「原点」と考えるのが、5年前の連ドラ初主演作「トクサツガガガ」です。この作品で、小芝さんは隠れ特撮オタクの妄想から葛藤、興奮に奮闘ぶりまで体現し、一歩間違えれば見ている側が“寒く”感じてしまうようなキャラクターを、愛らしく演じました。「あの作品で、コメディーっぽい役のイメージが付いたと思っています。本当の一番最初のコメディー作は、19歳のときに出演した『マッサージ探偵ジョー』になるのですが。より多くの人に知ってもらえたのは『トクサツガガガ』。ドラマは原作もので、文字が多いマンガだったのですが、吹き出しの横のちょっとした言葉とかも覚えておいて、使えるときに入れてみたり。原作ファンも楽しんでもらえるように頑張った作品が、現在にもつながっている。たどればそこが原点というか。だから、あのときこだわってやってよかったなと思っています」と振り返っています。

新作の放送情報

「事件は、その周りで起きている」シリーズ2は、9月30日から10月3日の午後10時45分にNHK総合で放送されます。また、シリーズ1も9月23日の午後11時15分、24日から26日の午後10時45分にNHK総合で再放送されます。

小芝風花さんの成長と、彼女が演じる真野一花の新たな一面に注目しながら、ぜひお楽しみください。