橋本環奈主演のNHK朝ドラ「おむすび」、平成時代を彩る栄養士の成長物語

橋本環奈主演のNHK朝ドラ「おむすび」、平成時代を彩る栄養士の成長物語

橋本環奈が主演のNHK連続テレビ小説「おむすび」、9月30日から放送開始

9月30日から始まるNHK連続テレビ小説「おむすび」で、ヒロインの米田結(ゆい)を演じる橋本環奈。朝ドラのヒロインへの起用に、最も喜んだのは彼女の祖母だった。

「毎日、私の顔を見られるって、なかなかない。紅白歌合戦の司会に決まったときもすごく喜んでくれたけど、毎朝見られる。おばあちゃん、早起きだし」と、橋本は笑顔で語る。

NHKのチーフプロデューサーによれば、撮影現場では橋本が出演者やスタッフたちを引っ張る存在になっている。ヒロインとして気を付けていることを尋ねられると、「ないなー」っとニッコリ。しかし、続けてこう語る。

「気負わない、ですかね。もちろんピリピリすることもあると思うんですけど、とにかく明るく盛り上げたい。気を付けているというより、自分がそうしたいから、そうしているだけなので」

「おむすび」は、平成のど真ん中を生きる結が栄養士となり、食の知識とコミュニケーション能力で人々の縁を結ぶ物語。序盤の舞台は福岡の糸島で、せりふは博多弁だが、福岡出身の橋本は「やりやすくて、やりやすくて」と得意げだ。

物語では、ひょんな出会いから「平成のギャル」になる。「何かこう、明るい写真が多くてですね…」という資料で目にしたギャルたちは、渋谷にあるティーンの聖地「109」前でピースをし、日焼けした肌に派手なネイル(爪)に…。

ただ、そうしたギャルを演じてみて思ったのは、「ギャルは心意気」だということ。つまり、自分を貫くのがギャル。

「今の世の中、周りの目を気にするなといっても、SNSもあるし気にしてしまう。ギャルは自分が好きだと思ったら貫くし、仲間をとにかく大事にする。ギャルってすてきだなって、日に日に思っています」

「おむすび」は、ヒロインの成長を通じて「平成」を描く。社会を震撼させた事件や、大きな災害が記憶に残る「平成」。結と家族は、かつて暮らした神戸で阪神大震災(平成7年)に遭遇する。東日本大震災(23年)も取り上げられる。

演じる上で「重く捉えられ過ぎないようにしたいとは思いますが、バランスが難しいです」と率直な思いを明かした。人々の記憶がまだ色濃い「平成」に立つヒロインは、視聴者とどのような縁を結ぶのか。

「毎日、おいしいごはんを食べられるといった日常の幸せに、ちゃんとフォーカスを当てたいです。震災など日常ではない部分も取り上げるけれど、それでもみんな毎日頑張っている姿を、前向きに、ポジティブに捉えていただければうれしいです」

橋本環奈のプロフィール

橋本環奈(はしもと・かんな)は、平成11年(1999年)福岡県出身。地元のアイドルグループで活動していた際の写真が「奇跡の一枚」として話題に。映画初主演の「セーラー服と機関銃―卒業―」(2016年)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。映画、ドラマの出演多数。令和4年、5年のNHK紅白歌合戦で司会を務めた。

「おむすび」のストーリーと背景

「おむすび」は、平成時代を生きる主人公・米田結(ゆい)の成長を描く物語。結は栄養士となり、食の知識とコミュニケーション能力で人々の縁を結ぶ。物語の序盤は福岡の糸島が舞台で、博多弁が使用される。福岡出身の橋本環奈は、博多弁の使用に自信を見せる。

物語の中で、結は「平成のギャル」になる。ギャルのイメージは、明るい写真や派手なネイル、日焼けした肌などで表現される。橋本は、ギャルの本質は「自分を貫く心意気」だと感じている。現代社会では、SNSの影響で周りの目を気にする傾向があるが、ギャルは自分を貫く姿勢と仲間を大切にする精神が魅力だと語る。

「おむすび」は、平成時代の重要な出来事を取り上げる。特に、阪神大震災(1995年)と東日本大震災(2011年)は物語の中で重要な位置を占める。これらの震災は、人々の記憶に深く刻まれている。橋本は、これらの出来事を重く捉えすぎずに、バランスよく描くことが難しいと感じている。しかし、視聴者に日常の幸せや、震災などの困難を乗り越える人々の姿を前向きに捉えてもらいたいと願っている。

橋本環奈の演技への取り組み

橋本環奈は、朝ドラのヒロインとしての役割に真剣に取り組んでいる。撮影現場では、出演者やスタッフを明るく盛り上げる存在となっている。彼女は、気負いすぎずに、自然体で演じることを心がけている。また、博多弁の使用やギャルの役柄にも自信を持って臨んでいる。

「おむすび」は、平成時代を生きる人々の物語であり、視聴者に多くの感動と希望を与える作品となること間違いなし。橋本環奈の演技と、物語の深みに注目したい。

結論

「おむすび」は、平成時代を生きる主人公・米田結の成長と、人々の縁を結ぶ物語。福岡出身の橋本環奈がヒロインを演じ、博多弁やギャルの役柄に挑戦する。物語は、阪神大震災や東日本大震災などの重要な出来事を取り上げ、視聴者に日常の幸せと前向きな姿勢を伝える。橋本環奈の演技と、物語の深みに注目しながら、9月30日からの放送を楽しみに待ちたい。

(渡部圭介)