菅野智之、覚悟と努力で見事復活！巨人の勝利に貢献

菅野智之、覚悟の1年で復活を遂げる

5回、ピンチを切り抜けてガッツポーズを決める巨人の先発投手、菅野智之。28日、マツダスタジアムでの試合で、彼の覚悟が見事に実を結んだ。

プロ12年目を迎えた菅野には、これまでとは違う強い覚悟があった。「今年が駄目だったら野球人生も長くない」。2年ぶりの2桁勝利を挙げた8月4日、彼はそう胸の内を明かした。

近年、菅野は故障がちで、昨季は14試合登板で4勝8敗と不本意な成績に終わった。2021年も6勝にとどまり、衰えを指摘する声が上がるのは当然の流れだった。34歳の菅野は、「ここ2、3年、高い出力で投げられなかった」との自覚もあった。

復活を期し、オフから戦いは始まった。直球の威力やスライダーの切れを取り戻すため、開幕を見据えて体をいじめた。例年にない状態の良さを実感して臨んだ春季キャンプでは、さらに追い込んだ。無駄な力みをなくすため、試合前の遠投をやめるなど工夫した。

その成果は如実に表れた。前半戦だけで8勝を挙げ、終盤にはさらに安定感が増した。杉内投手チーフコーチは、好調の要因を「直球の出力が上がり、スライダーも曲がりが良くなっている。ホームベースの手前で曲がる」と分析する。

グラウンドの外でも、菅野は襟を正した。報道陣にはきちんと時間を取って丁寧に対応し、若手とも積極的にコミュニケーションを図った。余計なストレスを感じさせないよう努めた。「当たり前のことを当たり前にやる。優勝を知っているメンバーがしっかりやって、若い選手たちが気持ち良くプレーしてもらえれば」。復活した大黒柱が、チームに歓喜をもたらした。

菅野の復活は、巨人のチーム全体にも大きな影響を与えた。彼の存在は、若手選手たちにとっても大きな励みとなり、チームの雰囲気を明るくする要因となった。菅野自身も、チームの勝利に貢献することで、自身の価値を再確認している。

今季、菅野は10勝を挙げ、2年ぶりの2桁勝利を達成した。この成績は、彼の努力と覚悟の証であり、巨人の優勝争いにおいても重要な役割を果たした。菅野の復活は、彼自身の野球人生だけでなく、巨人の未来にとっても大きな希望となった。

菅野智之の覚悟と努力が、見事に実を結んだ1年となった。彼の復活は、野球ファンにとっても大きな喜びであり、今後の活躍に期待が高まる。