アーセナルのジレンマ:トーマス・パルティの去就と契約問題
アーセナル、トーマス・パルティの去就にジレンマ
アーセナルはプレミアリーグ第6節のレスター戦で4-2と勝利し、3位に順位を上げた。試合は後半に一時的に追いつかれる嫌なムードが漂ったが、最終的には突き放し、勝利を収めた。
トーマス・パルティの活躍
アーセナルの中盤は、マルティン・ウーデゴーやミケル・メリーノの怪我人が目立っているが、MFトーマス・パルティはこの試合も先発し、85分までプレイした。トーマスは開幕から全試合先発出場を果たしており、本人も怪我がちであるにもかかわらず、チームに欠かせないアンカーとして活躍している。
トーマスの存在は、アーセナルにとって非常に重要である。彼の巧みなボールキープと繋ぐ力、当たり負けしないフィジカル、相手の裏をかく冷静さなど、好調時のトーマスはワールドクラスのプレイを見せてくれる。それだけに、今季もチームにとって欠かせない存在となっている。
契約問題と将来の不透明さ
しかし、トーマスの去就は依然として不透明なままだ。昨季終了とともに売却されるのではないかとの話がさかんに報じられたが、今季もチームに欠かせない存在として貢献しており、移籍の噂は沈静化している。トーマスの契約は来夏までとなっており、1月にはフリートランスファーに向けて他クラブと自由に交渉できる状態になるため、彼の将来をめぐってアーセナルはジレンマに陥っていると英『Mirror』は報じている。
契約延長のリスク
トーマスの契約延長を検討するにあたって、アーセナルはいくつかのリスクを考慮しなければならない。まず、過去2シーズンのトーマスの稼働率に不安があることは明らかだ。また、チーム屈指の高給取りであるため、契約延長に伴う財政的な負担も無視できない。さらに、MFのジョルジーニョも今季いっぱいの契約であり、アーセナルはこのまま今季終了すればベテランMFを2人同時に失うことになる。
今後の選択肢
トーマスほどのアンカーがそう簡単に見つかるとは思えないが、アーセナルは冬に代役を探すのだろうか。それともリスクを承知の上で契約延長に踏み切るのだろうか。アーセナルのフロントは、チームの将来を見据えて、慎重に判断しなければならない。
トーマス・パルティの去就は、アーセナルの今季の成績だけでなく、長期的な戦略にも大きな影響を与える可能性がある。ファンやサポーターは、チームの決定に注目し、トーマスの活躍を楽しみにしている。
構成/ザ・ワールド編集部