2024年MotoGPインドネシアGP:アロン・カネトがMoto2クラスで圧勝、小椋藍2位
2024年MotoGP第15戦インドネシアGP Moto2クラス決勝レポート
2024年9月29日、インドネシアのプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで、2024年MotoGP第15戦インドネシアGP Moto2クラスの決勝が開催されました。このレースは、アロン・カネト(Fantic Racing)が見事に優勝を飾り、2位には小椋藍(MT Helmets – MSI)、3位にはアロンソ・ロペス(Beta Tools SpeedUp)が続きました。
レースの展開
レースのスタートでは、小椋藍がホールショットを奪い、2番手にはアロン・カネト、3番手にはアロンソ・ロペスが続きました。しかし、その後、ポールポジションからスタートしたカネトがトップを取り戻し、ロペスが2番手に浮上、小椋は3番手に後退しました。オープニングラップでは、3台が転倒や接触によりリタイアし、3周目には上位を走行していたジェイク・ディクソン(CFMOTO Inde Aspar Team)も転倒するなど、序盤から荒れた展開となりました。
カネトは、ファステストラップを記録しながら早々に逃げ切りを図り、5周目には2番手に2秒以上のリードを築きました。ロペス、小椋、フェルミン・アルデグエル(Beta Tools SpeedUp)の3台で2番手争いが繰り広げられました。8周目の10コーナーでアルデグエルがロペスに仕掛けるも、飛び出してしまい6番手に後退。バトルを続けるロペスと小椋に、マニュエル・ゴンザレス(QJMOTOR Gresini Moto2)とダリン・ビンダー(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)が追いつき、2番手争いは4台に膨らみました。
レースも折り返し、残り11周。トップのカネトは2番手グループに5秒以上先を走る中、小椋が2番手に浮上しました。小椋は3台より良いペースを出し、徐々にロペス以下を引き離していきました。残り7周には、ランキング2番手のセルジオ・ガルシア(MT Helmets – MSI)がポイント圏内を走行中に転倒し、リタイアとなりました。
レースも終盤に入り、カネトは6秒前後のリードを保ち、コントロールに入りました。残り5周を切り、ロペスとゴンザレスは激しいバトルで3番手を争いました。2番手の小椋はロペスとの差を1.5秒以上に広げ、ラストラップへ。最後までレースを支配したカネトがウィリーでチェッカーを受け、Moto2で2度目の勝利を手にしました。この勝利により、カネトはランキング3位へと浮上しました。
2位には小椋が入り、ランキング2位のガルシアに42ポイントのリードを広げました。3位にはゴンザレスとの戦いを制したロペスが入り、4位にアルデグエル、5位にビンダーが続きました。
結果
以下は、2024年MotoGP第15戦インドネシアGP Moto2クラス決勝の上位10位までの結果です。
Pos. | No. | Rider | Team | Motorcycle | Time | Gap |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | アロン・カネト | Fantic Racing | カレックス | 34’41.557 | - |
2 | 79 | 小椋藍 | MT Helmets – MSI | ボスコスクーロ | +6.218 | |
3 | 21 | アロンソ・ロペス | Beta Tools SpeedUp | ボスコスクーロ | +7.613 | |
4 | 54 | フェルミン・アルデグエル | Beta Tools SpeedUp | ボスコスクーロ | +7.797 | |
5 | 15 | ダリン・ビンダー | Liqui Moly Husqvarna Intact GP | カレックス | +8.097 | |
6 | 16 | ジョー・ロバーツ | OnlyFans American Racing Team | カレックス | +9.823 | |
7 | 28 | イサン・グエバラ | CFMOTO Inde Aspar Team | カレックス | +10.015 | |
8 | 14 | トニー・アルボリーノ | Elf Marc VDS Racing Team | カレックス | +10.394 | |
9 | 18 | マニュエル・ゴンザレス | QJMOTOR Gresini Moto2 | カレックス | +11.000 | |
10 | 53 | デニス・オンジュ | Red Bull KTM Ajo | カレックス | +14.436 |
日本勢の佐々木歩夢(Yamaha VR46 Master Camp Team)は17位でフィニッシュしました。
このレースは、カネトの素晴らしいパフォーマンスと小椋の粘り強い走行が印象的でした。また、レースの序盤から終盤まで、多くの選手が転倒や接触によりリタイアするなど、激しい展開が続きました。今後のレースでも、このような激しいバトルが期待されます。
まとめ
2024年MotoGP第15戦インドネシアGP Moto2クラス決勝は、アロン・カネトの圧勝で幕を閉じました。カネトの2度目の勝利は、彼の実力と安定性を証明するものとなりました。また、小椋藍の2位入賞は、ランキング2位の座を固める重要な結果となりました。今後のレースでも、カネトと小椋の活躍に注目が集まります。