小椋藍と中上貴晶の“最後の”日本GP、必見のライディングテクニックとチャンピオンへの道

小椋藍と中上貴晶の“最後の”日本GP、必見のライディングテクニックとチャンピオンへの道

モビリティリゾートもてぎで開催されるMotoGP日本GP(10月4日~6日)に向け、北関東は大いに盛り上がっている。元MotoGPライダーの青木宣篤さんが、現地ならではの見どころを紹介する。

マルク・マルケスのライディングは、ブレーキングからの倒し込みに注目。特にビクトリーコーナー手前や1~2コーナーでの制動と旋回が見ものだ。一方、フランチェスコ・バニャイアは、3コーナー、5コーナー、90°コーナーへの進入でのスムーズな減速が特徴的。ホルヘ・マルティンは、1~2コーナーや3~4コーナーでの激しいマシンの寝かせ方が目を引く。エネア・バスティアニーニは、どのコーナーでも体をイン側に落とすスタイルで、目立つこと間違いなし。

Moto2の小椋藍選手は、現在ランキングトップで、チャンピオンの最有力候補となっている。日本人が中量級でチャンピオンになるのは、2009年の青山博一選手以来15年ぶりとなる。今のMoto2はエンジン、ECU、タイヤがワンメイクで、差が少ない中での勝利は非常に難しい。小椋選手の調子が悪くなったとしても、そこから持ち直す力が評価されている。彼の最後の日本GPでの活躍にも期待が高まる。

また、MotoGPの中上貴晶選手にとっても、今季が最後の日本GPとなる。彼は来季から開発ライダーに転向する予定で、最新型CBR1000RR-Rの試乗経験から、ホンダの車体開発に有益な情報を提供するだろう。中上選手の苦労と努力に敬意を表し、ホンダが彼の意見を真摯に受け止めてほしいと願う。

ぜひ、現地でMotoGPの魅力を存分に楽しんでいただきたい。