大河ドラマ「光る君へ」第38話: 紫式部の新作と宮廷の暗闘

大河ドラマ「光る君へ」第38話: 紫式部の新作と宮廷の暗闘

大河ドラマ「光る君へ」第38話放送

10月6日、NHK大河ドラマ「光る君へ」の第38話が放送される。主演を務めるのは女優の吉高由里子(36歳)。本作は、千年の時を超えてベストセラーとなった「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱に満ちた生涯を描く物語だ。

第38話「まぶしき闇」

第38話のタイトルは「まぶしき闇」。この回では、ききょう(ファースト サマーウイカ)がまひろ(吉高由里子)を訪ね、亡き后・藤原定子(高畑充希)の思い出をつづった「枕草子」から一条天皇(塩野瑛久)の関心を奪った“物語”への思いを打ち明ける。まひろは、この物語の次の構想を練り始めるが、藤原道長(柄本佑)からの新たな提案に直面する。

一方、中宮・藤原彰子(見上愛)と親王への呪詛の形跡が見つかり、藤原伊周(三浦翔平)の関与が明らかになる。一条天皇は道長に相談し、処分を検討するという展開が予想される。

大河ドラマ「光る君へ」の魅力

「光る君へ」は、脚本家の大石静氏が手がける63作目の大河ドラマ。大石氏は「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」など、数々の名作を生み出してきた“ラブストーリーの名手”として知られている。2006年の「功名が辻」以来、2度目の大河ドラマ脚本を担当している。

主演の吉高由里子は、2008年の「篤姫」以来2度目の大河ドラマ出演で、初主演となる。彼女の演技力と存在感が、紫式部の複雑な心情や時代の流れを生き生きと描き出すことが期待されている。

作品の背景

「源氏物語」は、平安時代の貴族社会を背景に、光源氏の生涯とその周囲の人々の恋愛や人生を描いた物語である。紫式部は、この作品を通じて当時の社会や人々の心情を深く掘り下げ、後世に大きな影響を与えた。大河ドラマ「光る君へ」では、紫式部の創作活動や、彼女を取り巻く人々との関係性が細かく描かれ、観る者を引き込む魅力的なストーリーが展開される。

今後の展開

第38話では、まひろが新たな物語の構想を練り始める一方で、藤原伊周の関与が明らかになった呪詛事件が、宮廷の政治情勢に大きな影響を及ぼすことが予想される。一条天皇と藤原道長の対応が、今後の展開に大きな鍵を握っている。

また、ききょうの「枕草子」への思いや、まひろと周囲の人々との関係性が、物語の深みを増す要素となる。紫式部の創作意欲と、宮廷の政治的緊張が交錯する中、彼女の人生がどのように進んでいくのか、今後の展開に注目が集まっている。

大河ドラマ「光る君へ」は、歴史と文学の魅力を存分に引き出した作品として、多くの視聴者の心を捉えている。第38話も見逃せない一話となること間違いなしである。