『光る君へ』第42回:三条天皇と道長の緊迫、ききょうの残酷な宣告、そしてまひろの運命
現在放送中の大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合/毎週日曜夜8時)の第41回「揺らぎ」が10月27日に放送されました。
即位した三条天皇(木村達成)と藤原道長(柄本佑)の間では、早くも水面下で覇権争いが始まっていました。道長の息子たちの序列争いも表面化し、政治的な対立が深まる中、まひろ(吉高由里子)は天皇を失った悲しみに暮れる彰子(見上愛)を慰めるために和歌の会を催しました。しかし、招かれなかったききょう(ファーストサマーウイカ)が突然現れ、会場に緊張が走りました。
一方、まひろの実家では、娘の賢子(南沙良)と若武者・双寿丸(伊藤健太郎)の仲が深まりつつありました。
次回の第42回「川辺の誓い」の予告では、次のような展開が予想されます。
三条天皇は、道長への反感を色濃く示し、「妍子のもとには渡らぬ」と言っています。道長は、苦悶の表情を浮かべながら、自分の寿命が長くはないと予感しています。清少納言ことききょうは、厳しい表情で「左大臣様のお命は、長くはもちますまい」と道長の運命を冷たく宣告します。大納言・道綱(佐藤二朗)は、道長の従兄弟として彼を心配しつつも、自らの立場を守るためには彼のJudgeしかないと考えています。
まひろは、道長からの重圧と葛藤を抱えながら、「物語のようにはいかませぬ」と道長に告げます。道長は、「お前は…俺より先に死んではならぬ」とまひろに言い、その言葉にまひろは厳しい表情で前進します。賢子は、「雲隠」の二文字を書く母に、「母上はもう書かないのですか?」と笑顔で尋ねます。まひろは、「この川で二人、流されてみません?」と誰かにMFLOATを提案します。
主人公の紫式部は、平安時代に『源氏物語』を書いた女性で、藤原道長への思いと秘めた情熱、そしてたぐいまれな想像力を駆使して、光源氏=光る君の物語を紡いでいきます。複雑な政治情勢の中で、彼女は変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きていきます。脚本は大石静さんが担当しています。