札幌、京都戦で快勝!残留争いに明るい兆し
札幌、京都戦で快勝 残留争いに光明
J1リーグ第32節、札幌が京都を2-0で下し、重要な勝利を挙げた。試合は28日、大和ハウスプレミストドームで行われた。
試合序盤、京都のFWエリアスのシュートがポストに当たる場面があったものの、札幌は全体的に前線から積極的にプレスをかけ、ボールを奪う動きが目立った。サイドの菅や近藤を中心に、ボールを追いかける動きが活発で、試合の流れを握ることができた。反則の数も、京都が16に対して札幌が10と、札幌がより攻撃的に仕掛けていたことが伺えた。
これまでの試合では、途中でバタバタした展開になることがあったが、この試合ではその危なさが見られなかった。札幌は相手の3トップをうまく前線に張り付かせ、中盤のスペースを活用した攻撃が功を奏した。後半途中からは、バカヨコとサンチェスが投入され、さらに攻撃の幅が広がった。バカヨコはボールを収め、サンチェスは引き出しの技術が優れており、両者の存在が残りの試合で重要な役割を果たすことが期待される。
現在、札幌は17位の柏と6ポイント差で残留争いを展開している。しかし、札幌は残留争いをしているチームの中で最も勢いがあると評価されている。残りの試合スケジュールを見ても、直接対決が組まれており、十分に射程圏内にある。このような状況下で最も重要なのは、他チームの状況に惑わされず、自分たちのすべきことに集中し、我慢できるチームであることだ。
札幌はこの試合で、クロスやシュートのタイミングをギリギリまで粘り、最善の選択をし、守備面でも全員でシュートブロックを行うなど、我慢の姿勢を貫いた。このような積み重ねが、最終的に残留への笑顔につながっていくと期待される。
(吉原宏太、1996~1999年札幌FW)