カシメロ、10・13横浜武道館でサンチェスと対戦 井上尚弥戦への布石となるか
元世界3階級制覇王者でWBO世界スーパーバンタム級5位のジョンリール・カシメロ(35、フィリピン)が、10月13日に横浜武道館で開催される「TREASURE BOXING PROMOTION 7 in 横浜武道館」のメインイベントに登場する。カシメロはWBO世界同級8位のサウル・サンチェス(27、米国)とノンタイトル10回戦で対戦する。
カシメロは、昨年10月12日に有明アリーナで元IBFスーパーバンタム級世界王者の小国以載(角海老宝石)と対戦し、4回27秒で偶然のバッティングにより小国が頭部をカットし、負傷引き分けとなった。1年ぶりの日本2戦目となるカシメロは9月26日に来日し、「イージーファイト。必ず勝つ」と自信をのぞかせている。
一方、サンチェスは今年1月13日に米国で行われたWBO世界バンタム級タイトルマッチで、当時の王者・ジェーソン・モロニー(オーストラリア)に判定負けを喫して以来の試合となる。かつてWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M・T)のスパーリングパートナーを務めており、10月8日に来日した。
カシメロは以前から井上尚弥との対戦を希望しており、9月のオンライン会見では「サウルを倒して、その後は井上だ。倒せるのはこの俺だけだ」とスーパーバンタム級4団体統一王者を挑発していた。視野に入れている来年の挑戦に向けて、好戦的なファイトスタイルのサンチェスとの一戦は、結果だけでなく内容も問われることになる。
セミファイナルのフライ級10回戦では、元世界2階級制覇王者(IBF世界ミニマム級王者、WBA世界ライトフライ級スーパー王者)でIBF世界同級11位の京口紘人(30、ワタナベ)がWBA世界同級4位のビンス・パラス(25、フィリピン)との再戦に臨む。両者は今年5月11日に韓国で行われたノンタイトル10回戦で対戦し、京口は0―3の判定負けを喫した。18年5月20日の対戦では京口が3-0で判定勝ちしている。3度目の対戦となるリダイレクトマッチは完全決着戦となる。
スーパーバンタム級8回戦には元IBF世界スーパーバンタム級王者の小国以載(36、角海老宝石)、ライト級8回戦には元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(30、ワタナベ)が登場する。世界戦を見据えた戦いが繰り広げられる大会の模様は、10月13日午後0時30分からU-NEXTでライブ配信される。