米津玄師、'ドーナツホール'のフルアニメーションMVを新造: 成長と挑戦の物語
米津玄師、「ドーナツホール」フルアニメーションMVを新造
30日、米津玄師さんが自身のX(旧Twitter)アカウントを更新し、「ハチ」名義で発表した楽曲「ドーナツホール」のフルアニメーションミュージックビデオ(MV)が制作されたことを発表しました。このMVの制作について、米津さんは自身の思いを詳細に明かしています。
「ドーナツホール」は、ハチ(米津玄師さん)が楽曲制作とミュージックビデオ映像制作を自身で手がけ、2013年10月28日に公開された作品です。この楽曲は、ボーカロイドGUMIの歌唱で、MVにはGUMI、初音ミク、巡音ルカ、鏡音リンの4キャラクターが描かれています。今回、ハチ(米津玄師さん)により、当時のキャラクターが新たに描き起こされ、その原画と原案をもとに、フルアニメーションのMVが制作されました。
米津さんはXに投稿し、「ドーナツホールのMVを新造して投稿しました。だいぶイカつい映像になって最高感無量。よろしく~。」とMVのリンクを紹介しました。続けて、今回の新MVの制作経緯について説明しています。「今回の新MVはGODIVAさんからドーナツホールで商品を出したいというお話を頂いたところから始まりました。」と明かし、この提案を受け、新しく絵を描くことに一念発起したと述べています。
米津さんは、「GUMIたちを描き下ろし始めたのですが、次第にどうも『彼女たちが自分の中で成長している』ことに気づきました。頭身も顔つきも服装も新たになった姿を見て、ああこんなふうになったんだなあと感慨に耽っているうちに、ふと当時この曲のMVを作っていた頃のことを思い出しました。11年前の投稿者コメントにも書いたように、この曲で少年漫画のような物語を作りたいと夢想していたのです。」と、当時の思いを振り返っています。
さらに、「しかし当時のわたしにはそれを実現するだけの技術がなく、またそこに邁進するだけの時間もありませんでした。夢想は夢想のままに埋没して、いつしかそれは薄ぼんやりとした心残りになってしまっていたのですが、成長した彼女たちと対面して初めて、この未練を取り除くのなら今しかないと確信しました。」と、新MV制作の動機を語っています。
米津さんは、「丁度タイミングよくProduction I.Gと神谷雄貴監督の両名と邂逅して、彼らにMVを作って貰ったというのが今回の経緯です。出来上がった映像を初めて見た瞬間、瞬く間に未練が浄化していったのをおぼえています。それなりに長く音楽を続けてきましたが、やっぱりわたしはここから出発したんだなと改めて実感しました。ここに至るまでに関わってくれた全ての人に感謝しています。本当にありがとうございました!」と、感謝の言葉を述べています。
この新MVの公開は、米津玄師さんの音楽活動の新たな一歩となることでしょう。ファンにとっても、彼の成長と挑戦の軌跡を追う貴重な機会となること間違いなしです。