阪神タイガース、2位確定の大逆転勝利と未来への展望
阪神タイガース、2位確定へ大逆転勝利
連覇の夢が絶たれて一夜明けとは思えないほど、岡田彰布監督は試合前から朗らかだった。29日、甲子園球場で行われたDeNA戦では、阪神タイガースが大逆転勝利を収め、2位を確定させた。球団初のセ・リーグ連覇を目指していた阪神は、宿敵巨人との熾烈なマッチレースで最後に失速し、無念のV逸を喫した。しかし、一夜明けたこの試合では、そのウップンを晴らすかのような力強いプレーを見せた。
佐藤輝の逆転V打
試合のハイライトは、佐藤輝の逆転V打だった。彼は「状態はすごくいい。今やれるベストができてよかった」と満足げに語った。この勝利により、阪神は本拠地でのクライマックスシリーズ(CS)開催を自らの力で決めた。岡田監督も「すごく大きい。まだ対戦相手は分からないけど、やはり地の利があるので甲子園がいい。これからまだ1カ月ぐらいは野球をしたいと思っている。いい準備をして臨みたい」と、ポストシーズンに向けて意気込んだ。
岡田監督の心境
球団初の偉業には届かなかったが、岡田監督の心中には失意の2文字は見当たらない。「それは相手が勝っていったんだから仕方ないこと。相手がいることやから」と、気持ちを切り替えて前を向いている。CSからの下克上を目指し、2年連続日本一を狙う意気込みは揺るがない。
未来への展望
さらに、来季を意識した発言も漏れ伝わってきた。岡田監督は、去就に関して明言を避け続けている球団をよそに、親しい球界OBらに対して「今年のドラフトは左打ちの若い外野手が欲しい。今おらんから」と指名構想の一端を披露している。また、西武などで活躍した清原和博氏の長男でプロ志望届を出した慶応大の清原正吾内野手にも関心を示し、「一体どこが獲るやろな。ソフトバンクは慶応大からたくさん取っているからあるんと違うか」などと話しているという。
67歳の決断
来季続投の基本線をさらに色濃くする証言ではあるものの、すべては来季が67歳のシーズンになる岡田監督の決断ひとつ。周囲は「早く言ってほしい」という声も聞かれるが、岡田監督はもったいぶらずに決断を下すことを期待している。
結論
阪神タイガースは、一夜明けた試合で大逆転勝利を収め、2位を確定させた。岡田彰布監督の明るい姿勢と、未来への展望は、ファンの期待を高めている。クライマックスシリーズでの活躍に注目が集まる中、来季の岡田監督の去就も大きな話題となることだろう。