「笑顔の誕生日:倉野コーチとソフトバンクの絆を祝う」
9月15日、ソフトバンクの倉野信次投手コーチが50歳の誕生日を迎え、自身のSNSに写真を投稿した。写真には、いびつな形のホールケーキが映っており、プレートには「おたんじょうびおめでとう 俺たちの倉野さん」と書かれていた。このケーキは試合前に選手たちから贈られたものだった。
尾形崇斗によると、このサプライズの発案者はオスナだった。試合前の練習が始まる際、尾形が「今日は倉野さんの誕生日だよ」と伝えると、オスナは「リアリィ(本当)?」と驚き、すぐに通訳に頼んでケーキを注文。救援陣全員でコーチ室に行ってプレゼントした。
写真を見ると、ケーキの上に乗ったプレートやフルーツが全体的に右にずれていた。これは、オスナが「顔面ケーキ」をやろうと提案したためだった。尾形がケーキを手にすると、オスナが「倉野さん、そのまま、かぶりついて」と呼びかけた。倉野コーチが食べようとした瞬間、尾形の手をオスナが下から押した。その結果、倉野コーチの顔はケーキにめり込んでしまった。
オスナは「倉野さんは私たちにとって特別な存在なので何かしてあげたかった。顔面ケーキは楽しんでくれると思ってやってしまった。悪い意味じゃないです」と意図を説明した。
倉野コーチのSNSには、写真とともに「こんな素晴らしい選手たちのコーチをさせてもらって本当に幸せです」という感謝のコメントが添えられていた。今季は先発、救援ともに主力が抜ける危機があったが、若手投手が奮闘し、シーズン終盤のブルペン陣を支えた。この背景には、コーチ陣と選手の間に風通しの良さがあることは間違いない。