タピット:米最強馬フライトラインの父、日本でも万能種牡馬として活躍

タピット:米最強馬フライトラインの父、日本でも万能種牡馬として活躍

「米最強」と称されるタピットの産駒フライトラインは、6戦全勝の成績で米年度代表馬に選出されるなど、その実力が認められています。タピットは芦毛の馬体が特徴で、現役時代は肺の感染症、脚の腫瘍、喉の疾患に悩まされ、ベストコンディションで走る機会が少なかったものの、米G1ウッドメモリアルSを勝利するなど、潜在能力の高さを示しました。種牡馬としての活躍も目覚ましく、2014年から3年連続で北米チャンピオンサイアーに輝き、その後もフライトラインを輩出しています。

日本では、タピットの産駒テスタマッタがフェブラリーSを制覇。ラニはUAEダービー、ラビットランはローズSとブリーダーズゴールドCで勝利するなど、コンスタントに活躍馬を輩出しています。ラニはさらに、コリアスプリント2回、リヤドダートスプリント、カペラS、クラスターCを勝利したリメイクの父となっています。海外では、コンスティトゥーションが後継種牡馬として成功を収めています。

タピットは基本的にはダート向きで、距離も万能。配合次第で芝寄りの仔も生まれ、GIを6勝したグランアレグリアの母の父となっています。また、ララアの仔であるサラスとシャムロックヒルの姉妹がマーメイドSを制覇するなど、ブルードメアサイアーとしても優秀な成績を収めています。母の父としての成績は、芝58勝、ダート50勝で、連対率は芝23.3%、ダート18.4%。わが国に繋養される芝向きの種牡馬と交配されると、芝寄りの仔が生まれる傾向が見られます。