Epic Games、GoogleとSamsungの競争妨害共謀を訴える - サードパーティアプリストア利用阻止
米Epic Gamesは9月30日(現地時間)、米Googleと韓国Samsung Electronicsを北カリフォルニア地区連邦地裁に提訴した。Epic Gamesは、GoogleとSamsungが「Epic Games Store」などのサードパーティアプリストアの利用を阻止するために共謀していると主張している。
EpicがGoogleを提訴するのは2度目。前回は、Googleが公式アプリストアでEpicなどから手数料を徴収するのは独禁法違反だと訴え、昨年12月にEpicが勝訴した。Googleは控訴する見込みだ。
今回の提訴では、SamsungがGalaxy端末で提供している「自動ブロッカー」機能が問題となっている。この機能は、2023年に導入されたセキュリティ機能で、GoogleやSamsungが許可していないソースからのアプリのインストール(いわゆるサイドローディング)を防止するものだ。当初はオプトイン設定だったが、Samsungは7月にこの機能をデフォルトでオンにした。
Epic Games Storeなどをインストールしようとすると、自動ブロッカーの設定をオフにするかどうかの表示が現れる。Epicは、この設定をオフにしてアプリをダウンロードするまでに21のステップが必要であり、その過程で何度も脅かすようなメッセージが表示されると説明している。
Epicは、自動ブロッカーがユーザーをマルウェアから守るために設計されたものではなく、競争を阻止するために設計されたものだと主張。ティム・スウィーニーCEOは、Epic Games Storeがマルウェアではないことも、身元不明でもないこともGoogleとSamsungは知っているにもかかわらず、このアプリを許可していないとXへの投稿で述べた。
Epicは地裁に対し、GoogleとSamsungの不公正な行為の禁止やEpicが被った金銭的損害の賠償などを求めている。
Googleは、Epicの訴訟は根拠がないと声明を発表。Samsungも「Epicの根拠のない主張に激しく反論する」予定だと述べている。