ディナモ・ザグレブ、セルゲイ・ヤキロビッチ監督との契約を解除
クロアチアの名門クラブ、ディナモ・ザグレブは19日、セルゲイ・ヤキロビッチ監督(47)との契約を解除したことを発表しました。ヤキロビッチ監督は、2023年8月21日に前任のイゴール・ビシュチャン監督の後任として就任し、クラブの指揮を執っていました。
ヤキロビッチ監督は、これまでマリボルやリエカで監督を歴任し、豊富な経験と実績を誇っていました。昨シーズンは33試合を指揮し、24勝6分け3敗という圧倒的な勝率でリーグ優勝に貢献。今シーズンも公式戦9試合で6勝と好調を維持していました。しかし、17日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第1節のバイエルン戦では、2-9という大敗を喫しました。これにより、リーグ戦も含めて公式戦3連敗を喫し、クラブ首脳陣はヤキロビッチ監督との契約解除を決断しました。
ディナモ・ザグレブのヴェリミル・ザジェツ会長は、クラブの公式ツイッターで感謝の声明を発表しました。「まずは、セルゲイ・ヤキロビッチが成し遂げたすべての結果に感謝したい。彼の今後のキャリアがうまくいくことを祈っている。」と述べ、ヤキロビッチ監督の功績を称えました。
また、今回の決断についてザジェツ会長は、「このような状況で最も重要なことは、あくまでも謙虚であること、そしてディナモの利益を第一に考えることだ。ディナモにとって困難なこの時期に、新監督について質の高い決断を下し、再び勝つための道を歩むことができるかどうかは、私たち全員にかかっている」と語り、クラブの今後の方向性についても言及しました。
次期監督が決まるまでの間、アシスタントコーチのサンドロ・ペルコビッチ氏(40)が暫定監督を務めることになりました。ペルコビッチ氏は、クラブの内部から選ばれた人物であり、選手たちとの信頼関係が築かれていることから、短期間でのチームの立て直しが期待されています。
ディナモ・ザグレブは、今後もリーグ戦とチャンピオンズリーグでの活躍を目指し、新たな監督のもとで再び勝利の軌道に乗ることを目指します。