TRICERATOPS和田唱と藤本国彦が語る1974年のポール・マッカートニー&ウイングス:初公開記念対談
9月26日(木)、『ポール・マッカートニー&ウイングス - ワン・ハンド・クラッピング』の初劇場公開を記念し、和田唱(TRICERATOPS)と藤本国彦による上映後トークイベントがTOHOシネマズ 日比谷で開催された。
和田唱と藤本国彦は、満席の会場からの大きな拍手に迎えられ、舞台に登壇。和田は「この景色を見てワクワクしますね。嬉しくなってしまいました。ようこそ」と挨拶し、藤本も「平日の夜にもかかわらず、満員完売ということですごいですね」と会場の盛り上がりに感謝した。
本作は、1974年のポール・マッカートニー&ウイングスの歴史的レコーディング・セッションを収めたライブ・ドキュメンタリー映画。和田は、当時のポールについて「32歳で、ビートルズ解散後4年。油が乗っているなと感じました」と語り、藤本は「『バンド・オン・ザ・ラン』のレコーディング前にメンバーが二人抜けて、ポール、リンダ、デニー・レインの3人で録音して戻ってきて、ジミー・マカロックが参加して大成功した作品です」と背景を解説した。
また、和田は「ピアノだけで弾き語るポールがこんなに長く観られる作品は他にない」と話し、藤本も「ポールのピアノ演奏は自由自在で、決してテクニカルなことをやっているわけではないけど、うまいですよね」と賛同。さらに、和田は「未発表曲がたくさんあって、それをコピーしていた」と自身の経験を語り、会場は盛り上がった。
和田は、映像について「1974年という時代の質感やカメラアングルが70年代らしい」と分析し、高校時代に雑誌Oliveで「憧れのミュージシャンはウイングスの時のポール・マッカートニー」と答えたエピソードも披露した。
終盤では、藤本が「ウイングスは70年代のバンドで、この作品はポールのエネルギーと熱意が一番出ている頃です。ぜひまた観に来てください」と呼びかけ、和田も「これを機にウイングスに改めてハマりたい気分になりました」と語り、対談は終了した。
最後には、和田の呼びかけで客席と二人が全員でウイングスのハンドサインをして記念撮影を行い、和やかなムードでイベントは終了した。
10月6日(日)には、萩原健太と藤本国彦による第2弾トーク・イベントも開催される予定だ。