大規模太陽フレア発生:5月の強烈地磁気嵐に次ぐ影響、日本各地で通信障害
情報通信研究機構(NICT)が運営する「宇宙天気予報」によると、世界標準時間10月1日午後10時20分(日本時間10月2日午前7時20分)に大規模な「太陽フレア」が発生した。この太陽フレアの規模はX7.1で、5月に確認されたX8.7に次ぐ大きさである。
太陽フレアは太陽の黒点付近で発生する爆発現象で、強い紫外線やX線、電波などが放射される。また、コロナガスが放出されることもある。フレアのX線強度の最大値から、A、B、C、M、Xの順でクラス分けされる。
今回の太陽フレアの発生に伴い、「コロナ質量放出(Coronal Mass Ejection:CME)」も確認された。Spaceweather.comによると、CMEに伴い、G3クラスという強い地磁気嵐を引き起こす可能性がある。G3は地磁気嵐の強さを示す5段階のうちの3番目にあたる。
5月に発生した太陽フレアは、20年ぶりの強い地磁気嵐を引き起こし、北緯40度付近の都市でもオーロラが観測された。通常、オーロラは北緯65度以上で観測される。
日本各地では、この太陽フレアの影響で「デリンジャー現象」と呼ばれる通信障害も確認された。