【菜々緒】36歳を迎え、健康こそが充実感の源 「無能の鷹」主演で新たな挑戦、日本一のコメディエンヌを目指す
俳優の菜々緒さんが主演を務める連続ドラマ「無能の鷹」(テレビ朝日系、金曜午後11時15分※一部地域をのぞく)が10月11日にスタートする。菜々緒さんは、超有能そうな見た目だが、想像を絶するレベルの“無能”にもかかわらず、それを気にせずに生きる新入社員・鷹野ツメ子を演じる。菜々緒さんは、「企画書で読めない漢字が何個かありました(笑)。『ちょっと(自分と)合ってるところがあるんだな』『これは私がやるべきなんだな』と思えました」と役柄に共感している。
菜々緒さんは、大学生の頃にモデルの仕事を始め、当時はまだ「ふわふわしていた」と振り返る。モデルとしての仕事を始めてから、身だしなみには気をつけていたが、「まだそこまで『やるぞ!』という感じではなかったかな」と語る。
自身のギャップエピソードについて、菜々緒さんは「意思が強いとか‘できる’役を多く演じてきたので、そのイメージを持たれることは多い」と話す。しかし、意外にも走るのが遅いという。「なぜか運動神経が良さそうなイメージを持たれますが、そうでもなく、足がめちゃくちゃ遅いんです(笑)。以前出演した時代劇で、盗っ人の頭役で先頭を切って走るシーンがあったのですが、あまりにも足が遅すぎてザワザワしました。母親からは『運動神経悪いのによくアクションできるね』と感心されたことも」と笑いながら語った。
年齢を重ねたことで、美容への意識も変化したという。「好きなことをやらせていただいているというのが一番の強み。どんな状況でも楽しみながら取り組む姿勢は崩さないようにしています。やりたいことをやらせていただけているという視点に立つと本当にありがたいし、向き合ってやっていける気持ちになれます」と語る。
菜々緒さんは、圧倒的なスタイルも魅力的だ。「ワークアウトが苦手ですが、一つだけちゃんとやろうと思って貫いているのがカイロプラクティックです。体の土台が大事だと痛感しました。今はより良くするように、続けています」と話す。さらに、「体が変わることによってメンタルも変わったし、自分の体が変わっていくことで自信がつきました。続けてきて良かったと感じています」としみじみ語る。
今月、36歳になる菜々緒さんは、「健康こそが美容において大切だと再確認した。どんなに楽しいことやうれしいことが起きても、体や気持ちが沈んでいたら楽しく感じられない。健康って大事だなと。仕事でもコンディションを整えておかないとパフォーマンスが下がってしまったり、能力を100%発揮できない。年齢を重ねて衰えを感じる部分も出てきたので、食事の管理や体のメンテナンスは怠らないようにしています」と語る。
ドラマ「無能の鷹」は、はんざき朝未さんの同名マンガの実写化。有能な見た目だが実はコピーもパソコンも使えないほど無能なツメ子が、同期のへたれサラリーマン・鶸田道人(塩野瑛久さん)とタッグを組み、なぜか大口の契約を成立させるなど、次々と奇跡を巻き起こしていくストーリーだ。
菜々緒さんは、自身が演じる鷹野ツメ子について、「とにかく自分にうそがなくて、自分自身を信じていて、常に自分らしくある人」と評価する。「どんな状況でも、どんな人に対してもフラットで、外の世界に影響されない。自分らしくあるとか信念を貫くことは現代では難しい部分もあるのに、彼女は計算するでもなく、あるがままを表現して生きているところが魅力的です。ヒントをもらうことが多く勉強になります」と語る。
菜々緒さんは、鷹野を演じることに「使命を感じた」と話す。「ちょっと苦しくなっていた時期にお話をいただいた。鷹野を見た瞬間に『こういう風になれ』と言われているような気がして、このタイミングで令和の時代に鷹野を演じられることに、使命を感じました。ドラマを通していろんな人に気づきやきっかけみたいなものを与えられたら」と意気込む。
最後に、今後チャレンジしてみたいことを聞かれ、「シリアスな役や強い役を演じることが多かったので、コメディーに挑戦する機会が少なかった。このお仕事コメディーで結果を残して、日本一のコメディエンヌになりたいと思います(笑)」と語った。