「tick, tick...BOOM!」開幕：薮宏太主演、ジョナサン・ラーソンの音楽が心を揺さぶる

ミュージカル『tick, tick…BOOM!』が、10月6日（日）から東京・シアタークリエで上演される。この作品は、伝説的ミュージカル作家ジョナサン・ラーソン（1960～1996）の下積み時代の実体験を基に、主人公の葛藤と成長を描いた作品だ。ラーソンは『RENT』を生み出したが、開幕直前に急逝した。『tick, tick…BOOM!』は、ラーソン自身がソロ作品として上演していた時期を経て、彼の死後に3人ミュージカルとして改訂され、2001年のオフ・ブロードウェイで初演。その後、日本を含む各国で上演され、2021年には映画化され、アカデミー賞で2部門にノミネートされた。

舞台は1990年のニューヨーク。ミュージカル作家として成功を夢見るジョン（薮宏太）は、ダイナーでアルバイトをしながら創作活動に励んでいる。20代のうちに成功した著名なミュージカル作家たちに焦りを感じ、30歳の誕生日を前に将来への不安が募るジョン。恋人スーザン（梅田彩佳）はダンサーを目指していたが、別の仕事に就くことを考え始め、親友マイケル（草間リチャード敬太）は夢を諦めてビジネスマンとして成功していた。30歳まであと1週間。夢を追うべきか諦めるべきか葛藤しつつ、ジョンは業界人を招いた試演会に望みをかけて創作を続ける。

演出を担当するのは、2012年から『RENT』日本版リステージを務めてきたアンディ・セニョールJr.。『RENT』のエンジェル役をブロードウェイはじめ各地で演じた後、2011年に演出家マイケル・グライフの演出補となり、日本のほかにキューバなどでの公演も成功させている。また、衣裳を手がけるアンジェラ・ウェントも、『RENT』の初演前から携わり、ラーソン本人とも親交のあった人物だ。ジョナサン・ラーソンの世界を深く理解するクリエイティブ陣が、日本で新たな『tick, tick…BOOM!』を生み出す。

【公演情報】 ミュージカル『tick, tick…BOOM!』

脚本・作詞・作曲：ジョナサン・ラーソン 演出：アンディ・セニョールJr. 翻訳・訳詞：高橋亜子 振付：カーラ・プーノ・ガルシア 音楽監督：栗山梢 美術：石原敬 照明：髙見和義 衣裳：アンジェラ・ウェント

出演： ジョナサン・ラーソン：薮宏太 スーザン・ウィルソン：梅田彩佳 マイケル：草間リチャード敬太(Aぇ! group)

【東京公演】 2024年10月6日(日)～10月31日(木) 会場：シアタークリエ

【愛知公演】 2024年11月3日(日・祝)・4日(月・休) 会場：東海市芸術劇場

【大阪公演】 2024年11月7日(木)～11月11日(月) 会場：COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール