Ridgelinez、金融機関のサイバーセキュリティ強化を支援する新サービスを開始

Ridgelinez株式会社は8日、金融庁が公表した「金融分野におけるサイバーセキュリティに関するガイドライン」に対応するコンサルティングサービスを開始した。このサービスでは、Ridgelinezの金融専門チームとサイバーセキュリティ専門チームが、富士通の金融機関のシステム部門と連携し、金融機関のサイバーセキュリティ対応を支援する。

Ridgelinezは、新ガイドラインが金融機関に対してより厳格な対応を求めることを強調し、各機関が経営アジェンダとして取り組む必要があると説明している。ガイドラインの順守には、その趣旨の理解に加え、関連法令や監督指針、ガイドラインを参照し、組織全体でサイバーセキュリティ管理体制を構築することが重要だとしている。

サービスでは、経営陣やシステム部門、リスク管理部門、内部監査部門を支援し、金融機関がガイドラインを順守し、組織全体でサイバーセキュリティ管理体制を構築できるよう支援する。具体的には、クライアント各社のサイバーセキュリティ方針や対応状況に基づいて、適用すべき関連ガイドラインを精査し、ガイドラインと検査で求められる確認項目をひも付けて、対応すべき項目を抽出する。

クライアントが既にガイドラインを整理している場合は、その適用結果に対してフィードバックを行い、より正確な対応項目と課題を抽出する。AI分析プラットフォームを用いて、正確で効率的な分析を可能とする。

さらに、既存のサイバーセキュリティ取り組みとのフィット＆ギャップ分析を行い、ギャップから課題を抽出し、サイバー脅威の組織への影響分析を行う。分析結果を基に、重要度や緊急度を整理し、サイバーセキュリティ管理体制の構築やリスクの特定、攻撃の防御と検知、インシデント対応および復旧、サードパーティリスク管理の対応策を検討する。

対応の具現化や個別推進には、IT資産管理やサプライヤー管理などのソリューションやテクノロジーの活用も検討し、不足するサイバーセキュリティ人材の問題にも対応しながら、人的ミスを防ぎ、正確かつ迅速にサイバーセキュリティ対策を行えるようにする。

Ridgelinezは、このサービスを通じて、金融分野のサイバーセキュリティリスクを適切にコントロールし、金融機関のDX推進とシステム全体のレジリエンス向上に寄与することを目指している。