日本代表MF守田英正、1年間で地球3周半超の移動…過酷な旅に海外から驚きの声
日本代表のMF守田英正が、昨シーズンの移動距離が欧州でプレーする選手の中で9番目に多いことが、ポルトガルの地元メディアで注目されています。ポルトガル1部リーグのスポルティングに所属する守田は、2023-24シーズンに約14万2000キロを移動し、その距離は地球を3周半以上に相当します。移動時間は約186時間に及ぶと報じられています。
現在、守田は2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選に向けて、ポルトガルから約7200キロ離れたサウジアラビアに移動し、調整を行っています。その後、約9500キロの旅で日本に移動し、オーストラリア戦に臨みました。さらに、約1万1120キロの移動でポルトガルへ戻る予定で、合計移動距離は約2万7820キロに達します。
ポルトガル紙「ア・ボラ」は、守田の移動距離が過酷であると指摘し、地球を3周半と少しする距離になるとした。また、1日が24時間であることを考慮すると、7日と18時間を空の上で過ごしていることになるとも報じています。
同紙は、守田のパフォーマンスが日本代表のメンバーとして不動の地位を築いたことを良い兆候と評価しています。しかし、ルベン・アモリム監督は、あと2試合、あと3回の長旅で消耗が激しくなることを懸念しており、悪い兆候でもあると述べています。
アモリム監督は守田の移動とコンディションについて、「最近のサッカーはスピードが速すぎて、いい時と悪い時の差が激しい。FCポルト戦での守田はとても良かったし、ファレンセ戦ではピッチの中で一番だと思った。彼は旅をして生活が変わって時差があり、試合をしてはどこかへ旅し、試合をしてはまたここへ旅をする」とコメントしています。
昨季の移動距離ランキングで、トップ10に入った南米出身以外の選手は守田だけです。トップはイングランド・プレミアリーグ所属のアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロで、2023-24年シーズンでは25回の国際試合のために約211時間を費やして、約16万2978キロを移動したとされています。
欧州との往復を行いながら日本代表でプレーする選手の移動とコンディショニングが厳しいことは、ここ20年ほどで日本サッカーの常識となっています。昨年9月のように欧州で活動して国際親善試合を行うタイミングもあったものの、昨シーズンにおける守田は長移動距離を余儀なくされました。ホーム&アウェーでアジアを駆け巡る最終予選をこなす今シーズンは、より厳しい環境を戦うことになると言えそうです。