元横綱・稀勢の里、結城紬大使に 500万円の着物で力士育成に意気込み
大相撲の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)が9日、茨城県阿見町にある部屋で行われた結城紬大使委嘱式に出席し、大使委嘱状を受け取った。この式典では、結城紬の着物も贈呈され、二所ノ関親方は「横綱に昇進してから初めて結城紬の着物を着た。おそらく横綱級の紬だろう」と喜びを語った。チャコールグレーの色は二所ノ関親方が選んだもので、関係者によると帯を含めて約500万円するという。
二所ノ関親方は茨城県出身で、秋場所を制した新大関・大の里(二所ノ関)を育てるなど、力士の育成に尽力している。「結城紬を着られるような力士を育てたい」と意気込んだ。
また、二所ノ関親方には結城市との縁も深い。2017年初場所での初優勝前に、結城市の諏訪神社で必勝祈願を行い、昨年8月には結城市で800人の前で講演も行った。
結城紬大使は、2010年11月に結城紬がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを受け、PRのために設置されたもので、二所ノ関親方は13人目の大使となる。大使として、着物を着用するなどして結城紬の魅力を広める役割を担う。