セガサミーHD、統合SIEM基盤としてSplunkを導入、グループ全体のセキュリティ強化
セガサミーホールディングス(セガサミーHD)は、グループ全体のIT環境における総合的なセキュリティ情報イベント管理(SIEM)基盤として「Splunk Enterprise」と「Splunk Enterprise Security」を採用した。同社はゲーム、玩具、映像、リゾートなど総合エンターテインメントビジネスを展開しており、90以上のグループ関係会社を含む全体のITインフラの運用管理やガバナンス強化、セキュリティ対策の強化と高度化に取り組んでいる。
これまで、各機器やシステムのログを収集し、活用した調査を行っていたが、ログが分散しており、統合的にログを集約する環境の整備が課題だった。セキュリティインシデント発生時を含む能動的なセキュリティ対策を推進するために、集約したログを迅速に分析できるSIEMの導入を検討していた。
SIEMの基盤には、同社グループの幅広い事業領域に対応できる拡張性の高さを要件とし、データ分析や監視基盤で導入実績の多いSplunk EnterpriseとSplunk Enterprise Securityを選定した。総合的なログ分析プラットフォームとして、サイバー攻撃などの外部脅威から内部不正対策も含めて幅広く活用できるとしている。
新しいSIEM基盤では、1日当たり150GBに上るグループ全体の1200台以上のネットワーク機器と800以上のサーバー、1万3000台以上のエンドポイント(EDRも配備)からの各種ログデータを集約。社内外の調査依頼やインシデント発生時に迅速な対応が可能になった。
また、システムごとに点在していた広範囲で多種多様な形式のログも統合的に集約でき、成型前のデータであっても一定程度自動でカテゴライズされるなど、作業負担が軽減した。ホスト名やIPアドレス、アクセス時間などの各種条件でログデータを自動的に分類、相関付けを行えるようになり、分析や調査の時間も短縮した。
セガサミーHD ITソリューション本部 プラットフォーム部は、「従来はインシデントをトリガーに動くことが中心だったが、内部不正対策の検討も含めて、今は能動的にセキュリティを考えていくことをテーマに活動している。Splunkの採用では、多種多様なログ収集のしやすさ、調査したい情報へのたどり着きやすさが大いに役立っている。グローバルな環境で統合的にログを集約して分析できる基盤はSplunkが唯一の選択肢だった」とコメントしている。