鹿島アントラーズ新監督・中後雅喜、就任の重責と残り6試合の優勝可能性に挑む

鹿島アントラーズ新監督・中後雅喜、就任の重責と残り6試合の優勝可能性に挑む

鹿島アントラーズの新監督に就任した中後雅喜氏(42)が9日、オンラインで就任会見を行った。今季、チームはリーグ戦で4位につける一方、ルヴァン杯と天皇杯では既に敗退している。クラブは6日にポポヴィッチ前監督の解任を発表し、中後コーチの昇格をこの日発表した。

中後新監督は「このクラブで監督の仕事する責任の重さは非常に感じている。精一杯やりたい気持ちです」と決意を語った。就任の打診はポポヴィッチ前監督の解任が発表された後であり、「今シーズン一緒に戦ってきたし、非常に悩みましたけど、やはりやらなきゃいけないと思ったし、このクラブを良くするために就任しました」と述べた。

中後氏は駒澤大学から2005年に鹿島アントラーズに入団し、オズワルド・オリヴェイラ監督の下で07年から09年にかけてリーグ3連覇を経験した。その後、千葉、C大阪、東京Vでプレーし、17年に現役を引退。東京Vの育成組織で指導に携わり、今季から鹿島のトップチームコーチを務めていた。

影響を受けた指揮官として、オリヴェイラ監督の名前を挙げ、「言葉、メンタル、モチベーションの面で、プロの選手や力のある選手をどう動かすかはすごい勉強になったし、あの情熱は今でも覚えてる」と語った。

中後監督は「残り6試合、優勝の可能性もあるし、1勝1勝積み重ねていかないといけない。ただ、地に足をつけてやっていかないと結果は出てこない。選手は一生懸命やってますし、1日1日を大切に積み重ねていきたい」と力強く語った。