巨人の逸材たちが繰り広げる「連覇」への道 井端監督が熱視線で語る期待の高まり
井端弘和監督が9日、東京都内で会見を開き、「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」のメンバーを発表した。巨人からは岡本和真、吉川尚輝の両内野手ら4選手が選出された。井端監督は、巨人勢への期待の大きさを示した。
打順のイメージについて井端監督は「ユニホームを着る前に決めるとろくなことが起きないと思っていますので」と苦笑い。「グラウンドでユニホームを着て練習を見て決める」と述べた。特に4番については「今のところは、可能性が高いのは岡本選手かなと思います」と語った。岡本は今季、7年連続20発超となる27本塁打、83打点をマークし、4年ぶりのセ・リーグ制覇の原動力となった。井端監督は「WBCを経験して一回り大きくなった。非常に頼もしく見えてます」と信頼を寄せた。
また、昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した大勢投手、戸郷翔征投手らにも期待を寄せた。特に戸郷は今季12勝8敗、防御率1.95で先発陣を牽引し、「与えられたところできっちり仕事をしてくれたらいいかなと思います。WBCも経験していますので、投手陣を引っ張っていってほしい」と評価した。
初選出となった29歳の吉川尚輝内野手については、井端監督が巨人のコーチ時代にも指導した経緯がある。「入団したときからポテンシャルはすごく高い選手。守備範囲は広いし、足もあります。一番の課題は試合数をこなせなかったこと」と言及した。しかし、今季は全143試合に出場し、打率.287、5本塁打、46打点、12盗塁など、シーズンを通して活躍した。特に守備での貢献度は高かった。井端監督は「今年は全試合に出場して体、気持ちとタフになったのかなというところでは、すごく伸びた選手の一人。今度はそれを日本代表として、成長した姿をみせてもらえればいいのかなと思います」と大きな期待を寄せた。
吉川は「侍ジャパントップチームは初めてで、とても光栄ですし嬉しいです。大会に向けてコンディションを整えていきたいです」と意気込んだ。セ・リーグを制した巨人の4選手が、侍ジャパンの舞台でも活躍が期待される。