【伊藤薫】35年目の凱旋!デビュー記念大会で伝説再び、そして全女時代の苦悩と挑戦
10月14日、新宿FACEで「伊藤薫デビュー35周年記念大会」が開催される。この大会のメインイベントでは、伊藤薫がマリーゴールド・ワールド王座とSEAdLINNNG・BEYOND THE SEA SINGLE王座の2冠王“太陽神”Sareee、そしてワンダー・オブ・スターダム王者のなつぽいとタッグを結成。対戦相手は、Netflix「極悪女王」で話題の元全日本女子プロレス勢、ジャガー横田、アジャ・コング、渡辺智子の3人。
伊藤薫は、レスラーになる前、中学2年生までバレーボール部に所属していた。その後、陸上部に入部し、柔道部の勧誘を受け、高校2年生まで柔道を続けた。高校進学後も女子プロレスラーを目指し、全日本女子プロレス(全女)のオーディションを受け続け、1989年5月に合格し、入門した。
伊藤は、長与千種に憧れて全女に入門したが、同期の平成元年組全員で脱走するという事件を起こした。プロレス巡業先の体育館から逃げ出し、事務所に駆け込んでタクシーを呼んでもらった後、電車で帰宅し、全員で「やめます」と申し出た。しかし、翌日会社から呼び出され、試合会場に連行され、その後は試合の機会も与えられず、新人時代は地獄の日々が続いた。
そんな中、ジャングルジャックの先輩たちが伊藤たちを支えてくれた。ジャングルジャックにはバイソン木村、神谷美織、高橋美華、アジャ・コングが所属しており、伊藤は「壊れない子」と評価され、ジャングルジャックに加入することになった。
伊藤は、全女のWWWA世界シングル王座を2度獲得。豊田真奈美とのベルトの奪い合いを繰り返し、最後はモモ(中西百重)に敗れた後、中国にプロレスを教えるコーチとして赴任した。
伊藤薫デビュー35周年記念大会は、昭和、平成、令和のプロレスファンに響く興行となること間違いなし。