【ソフトバンク】柳田悠岐、36歳の誕生日にCSへの誓い、金縛り体験も完全復活へ
ソフトバンクの柳田悠岐外野手が36歳の誕生日を迎えた9日、ポストシーズンでのフル回転を誓った。5月に右太もも裏を負傷し、レギュラーシーズン最終盤に1軍復帰。現在はみやざきフェニックス・リーグに参加中で、この日も「3番DH」で4打席に立った。小久保裕紀監督も視察する中、主砲が元気な姿を披露。歴代1位の32打点を記録している「CS男」が、完全復活に向けて順調に歩みを進めている。
バースデーの朝、柳田は完全復活への階段を上った。目が覚めて起き上がろうとしたが、体が動かない。「あー、これが金縛りか…」。数秒間、夢うつつに考えて「(体が)張ってるだけでした」。前日8日のフェニックスリーグ・日本ハム戦では、復帰後初めて右翼守備に就いてフル出場。「びっくりしました。でも風呂に入ってストレッチしたら全然大丈夫でした」。戦う体は確実に戻ってきている。
この日の同リーグ・ロッテ戦も「3番DH」でフル出場した。無安打ながら4打席で持ち前のフルスイングを披露。36歳の誕生日を迎え「順調やな、という感じですね」と笑顔だ。シーズン序盤の5月31日広島戦で右太もも裏を負傷し、4カ月後の9月30日オリックス戦で1軍復帰。現在は宮崎で実戦感覚を養う。10日まで出場予定で「明日(10日)も守って、また明後日(11日)に金縛りにあって、という感じですかね」と“ギータ節”も復活した。
今季は4年ぶりのリーグ優勝を果たしたが、自身は不完全燃焼に終わった。ポストシーズンにかける思いは人一倍、強い。「しっかり気持ちを入れてプレーするだけ」。CS通算9本塁打は歴代2位タイで32打点はトップ。「CS男」が誕生日にフル回転の誓いを立てた。
この日から宮崎視察に訪れた小久保監督は「柳田は試合を積み重ねて不安を消していく作業。そのためにこっち(宮崎)に来てるんでね」とうなずいた。指揮官にとって柳田は背番号「9」の後継者。愛弟子が36歳になり「(自分は)2009年にキャプテンでフル(全試合)出場した」と38歳シーズンでの144試合出場を回顧した。「そのぐらいまでやってほしいですね」とゲキを飛ばし、柳田は「38までいれるようにトレーニングとかケアとか頑張りたいです」と呼応。元気な言葉が何より頼もしい。