ロジクール『KEYS-TO-GO 2』:ポータビリティと快適さを追求した最新キーボードの魅力と課題
ロジクールの『KEYS-TO-GO 2』は、外出先でちょっとしたタイピングをしたい人向けの製品だ。この製品は同社の『KEYS-TO-GO』の後継機で、2014年から販売されているロングセラー商品の10年ぶりのアップデート版である。
『KEYS-TO-GO 2』はロジクールで「最もポータブル」なワイヤレスキーボードで、重量は約220g。スマートフォンやタブレットとの相性が良く、ボタン電池で動作するため充電の必要がない。電池室は本体上部のネジを外してアクセスできる。
本体にはフラップがついており、フラップを開くとアイソレートキーボードが現れる。前機種『KEYS-TO-GO』は2014年にiPad向けに発売され、薄型軽量で防水、バッテリーの持ちも良かったが、打鍵感が重くイマイチだった。『KEYS-TO-GO 2』は打鍵感が非常に良く、ノートパソコンの薄型キーボードに近い感触だ。電池も1日2時間の使用で最長36ヶ月持続する。
ポータビリティと性能のバランスを考えるユーザーにとって、『KEYS-TO-GO 2』は新しい選択肢となる。例えば、M2搭載のiPad Air 11インチ(462g)にMagic Keyboard(596g)を取り付けて持ち運ぶ場合、総重量は約1058g。対してMacBook Airの13インチモデルは約1200gで、その差は150g程度になる。iPad mini 6とSmart Folio、KEYS-TO-GO 2を全て携帯しても総重量は700gを切るため、Macを持ち歩くよりも軽い。
iPhoneを使ったほうがより軽量になるし、「iPad miniでは画面が小さすぎる」という人もいる。ポータビリティと快適さの最適解は人によりけり。『KEYS-TO-GO 2』はその新しい選択肢の一つとなる。
残念なのは、国内では『KEYS-TO-GO 2』のUS配列のモデルが販売されていないことだ。前機種はUS配列のみのラインアップだったため、新モデルからは日本語配列のみとなった。これにより、移行するユーザーにとっては不便な点もある。