藤田菜七子騎手、通信機器不適切使用報道:JRAの事情聴取と女性騎手の活躍
JRAは10月9日、永野猛蔵騎手(美浦・伊藤圭三厩舎)と小林勝太騎手(美浦・小野次郎厩舎)が調整ルーム内に通信機器(スマートフォン)を持ち込み、通信していたことを7日に発表した。同日に説明会を行い、藤田菜七子騎手(27歳、美浦・根本康広厩舎)の通信機器の不適切使用についても説明した。ただし、JRAは具体的な事実を把握しておらず、藤田騎手本人に事情聴取を行う予定としている。
藤田菜七子騎手は2016年に16年ぶりのJRA女性騎手としてデビューし、通算勝利数はJRA女性騎手歴代最多の166勝を記録している。2019年にはカペラSで女性騎手史上初のJRA平地重賞を制覇。7月にはJRA職員との結婚を発表し、8月には英国で開催された騎手招待競走のシャーガーCに女性選抜チームの一員として出場するなど、女性騎手のパイオニアとして活躍している。
一方、JRAでは若手騎手のスマートフォンの不適切使用が相次いでいる。昨年5月には、デビュー3年目までの若手騎手6人が30日間の騎乗停止処分を受けた。また、今年5月には3年目の水沼元輝騎手が不適切使用と偽装工作が判明し、来年2月28日までの9か月間の騎乗停止処分が科せられている。