新庄監督の続投と日本ハムの未来:完全燃焼への道は優勝にある
新庄監督は明言を避けたが、「それは今後の戦い方次第。完全燃焼したら責任を果たしたってなるかもしれない。やり返してやろうと思ったら、またあるかもしれない」と述べた。これは8日の楽天戦後の会見での発言だ。
今季で契約が切れ、球団は続投を要請している。球団OBは「なんだかんだ言って、来季もやる気満々のようです」と語る。新庄監督は就任2年連続最下位から今季は2位と躍進させたが、優勝という目標は未達成だ。関係者は「本当の意味で『完全燃焼』するのは優勝した時」と見ている。
新庄監督の進退は八木打撃コーチや山田バッテリーコーチらの去就にも影響する。新庄監督が退任すれば、彼らも一緒に辞める可能性がある。ポストシーズン終了後に解任されると、他球団の組閣は既に終わっている可能性が高い。解説者などの仕事も同様で、路頭に迷う可能性がある。
球団にとっても、ポストシーズン後に新庄監督から「辞める」と言われれば、組閣は困難を極める。新庄監督はそうした事情を理解しており、電撃辞任を選ぶ可能性は低いとみられている。本拠地最終戦のセレモニーでレイエスとマルティネスの残留を要請したのも、来季も指揮を執るつもりの証左かもしれない。球団内ではバタバタしている様子は見られないという。
今季の躍進は、助っ人のレイエスとマルティネスの活躍が大きく影響している。来季の優勝を目指すうえでも、彼らの残留は欠かせない。しかし、今オフに他球団に引き抜かれる可能性も出てきている。どの球団が狙っているのかは不明だが、新庄監督にとって重要な課題となる。