インスピレーションを形にする！Ableton Moveで音楽制作を手軽に

音楽制作ソフトやハードウェアを手がけるAbletonが、新製品「Ableton Move」を発表しました。このデバイスは、ポータブルなデザインとシンプルなワークフローを特徴とし、1,500を超えるサウンドやインストゥルメントプリセットを搭載しています。Ableton Moveは、”スタンドアロン・インストゥルメント”と呼ばれ、直感的に曲のアイデアをスケッチ感覚で作成できるように設計されています。

Ableton Moveには、32個のポリフォニック・アフタータッチパッドと16ステップシーケンサーが搭載されており、Abletonの専用コントローラー「Ableton Push」の機能を踏襲しています。本体には内蔵スピーカーとサンプリング用のマイクが付属しており、3.5mmヘッドフォン出力も装備されています。サイズは縦15cm x 横31cm x 高さ3.5cmで、重さは1kgと軽量で持ち運びが容易です。バッテリーは1回の充電で最大4時間使用可能で、外出時も安心して使用できます。

Ableton Moveは、4つのトラックでドラムキット、サンプラー、インストゥルメントを自由に配置でき、各トラックには最大2つのエフェクトを使用できます。また、マスター出力にも2つのエフェクトを適用可能です。ノートモードでは、パッドを使ってシンセやドラムのフレーズを作成でき、キー・スケール指定機能により、指定したキー・スケール内の音を使用できます。これにより、音が外れることなく、思いついたフレーズを簡単に作成できます。

作成したフレーズは、リアルタイム録音やキャプチャー機能を使用して記録できます。ドラム演奏の専用モードでは、16パッドでドラムサンプルを演奏でき、16ピッチレイアウト機能により、ドラムサンプルをメロディー楽器のように演奏することも可能です。さらに、16ステップシーケンサーを使用して、コード演奏も簡単にできます。

作成したフレーズは、セッションモードでアレンジが可能で、ループの開始位置やクオンタイズの調整も行えます。クリップは最大8つまで作成でき、4つのトラックで同時に最大4つのクリップを再生できます。クリップはタップすると再生でき、リアルタイムで組み合わせを変更しながら、曲の展開を自由にアレンジできます。

Ableton Moveは、Wi-Fiにも対応しており、Ableton CloudやMove Managerにセッションデータを保存できます。Ableton Liveでブラッシュアップしたい場合は、セットデータをダウンロードして、さらに発展させることができます。また、iPhone用のAbletonのガジェットアプリ「Note」でも使用可能で、スマホでアイデアを続けられるのも便利です。

Ableton Moveは、音楽ガジェット初心者から経験者まで幅広く利用でき、インスピレーションを逃さずにキャッチアップしたい人に最適なデバイスです。価格は6万9800円（税込）で、無料練習レッスンや最新のAbleton Live 12.1「Intro」も付属しています。