『REANIMAL』開発者インタビュー:ホラーゲームの新たな方向性と『リトルナイトメア』との繋がり【TGS2024】
2024年9月26日から29日の4日間、幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2024(TGS2024)で、THQ NordicのブースにてTarsier Studiosの新作『REANIMAL』が展示されました。TGS2024に合わせて来日した開発陣へのインタビューが行われました。
『REANIMAL』は、Tarsier Studiosがエンブレーサーグループ(THQ Nordicの親会社)傘下となってから初めて世に出される新規IPです。新規IPとしてどのようなゲームにしたいのか、『リトルナイトメア』とのつながりについて、アンドレアス・ジョンソン氏とデイビッド・メルヴィック氏に聞きました。
デイビッド・メルヴィック(Tarsier Studios ナラティブ・ディレクター)とアンドレアス・ジョンソン(Tarsier Studios 共同創業者、CEO、ビジネス・デベロッパー)は、本作の開発経緯について語りました。プロジェクトを開始する際は、新しいアイデアを見つけることが重要だとのこと。『REANIMAL』では、「協力して進められるホラーゲーム」のアイデアに惹かれ、生き延びるためにお互いを頼らなければならないという協力要素に注目しました。
ゲームの世界観は、家が恐怖を感じ始める場所という設定で、子どもにとって安全な場所が地獄のような場所になるというアイデアから始まりました。動物が苦しんでいる姿やおぞましい姿が表現されたシーンが、エネルギッシュな反応を起こし、このコンセプトからゲームが発展しました。
デイビッドは、チームのアートチームがさまざまな動物のスケッチを描いていたことを明かしました。首なしチキンやおぞましい豚など、これらの動物がどのようにホラー的魅力を持つようになったかについて、動物の無邪気さを汚すことで面白いアイデアが生まれたと説明しました。
アンドレアスは、動物が予期せぬ行動を取ることで違和感を生むと述べ、言葉を話す豚などの要素がゲームに独特の雰囲気をもたらしていると語りました。また、Tarsier Studiosがホラーに傾倒する理由について、ホラーの中に希望を入れたいという思いがあると説明しました。
『リトルナイトメア』と『REANIMAL』の関係性について、デイビッドはTarsier Studiosの特徴が両作品に共通していると述べ、新しいワールドを作りたいという思いから『REANIMAL』が生まれたと語りました。アンドレアスは、スタジオの進化に伴い、協力プレイやオンラインプレイ、柔軟性に優れたカメラシステムなどの新要素が導入されたと説明しました。
最後に、日本のファンへのメッセージとして、デイビッドは日本の文化から多くの刺激を受けていることを述べ、日本のファンが本作を楽しんでくれることを期待していると語りました。アンドレアスは、THQ Nordicブースのコスプレイヤーの素晴らしさを称え、多くのファンがブースを訪れたことを喜びました。