『渡辺篤史の建もの探訪』驚きのトリックアート住宅「行き止まりの無い家」

『渡辺篤史の建もの探訪』驚きのトリックアート住宅「行き止まりの無い家」

俳優の渡辺篤史(76)が、個性豊かな住宅を訪ねるテレビ朝日の『渡辺篤史の建もの探訪』(毎週土曜 前4:25)12日放送では、埼玉県さいたま市の長谷川邸を紹介する。

長谷川邸は、四方を囲まれた旗竿地に建つ2階建て4層の家で、設計の着想は有名なトリックアートから生まれた。斜めに配置されたロフトが空間に広がりを与え、5つの階段が作り出す動線は、まるで行き止まりが無いような錯覚を引き起こす。外観では、うねる形状のシェル構造の屋根が目を引き、内部空間もその独特なデザインにより、見る者を驚かせる。

特に2階の天井は、ベイマツ角材張りが使われ、山小屋のような温かみのある雰囲気を醸し出す。1階には収納を兼ねた広い玄関ホールがあり、登山やキャンプを趣味とする建主のライフスタイルが反映された設計となっている。

この「行き止まりの無い家」は、視覚的な驚きと機能的な空間の融合を楽しめる住宅で、斬新な構造とデザインが特徴的だ。竣工は2023年5月で、敷地面積は242.6平方メートル(73.4坪)、建築面積は96.1平方メートル(29.1坪)、延床面積は188.3平方メートル(57.0坪)。木造在来工法で、設計は三木真平+黒田美知子/mikikurotaが手がけた。