ダルビッシュ有、7回途中2失点の好投でパドレス逆転の望みをつなぐ
大舞台に強い男は、ここ1番の試合でも結果を出した。パドレスのダルビッシュ有(38)は、ドジャースとのナショナル・リーグディビジョンシリーズ第5戦で先発し、7回途中を投げて4奪三振、2失点という好投を見せた。
ダルビッシュは、この試合ではストレートを軸にした投球を披露。先頭打者の大谷翔平(30)に対しても力強いストレートで追い込み、最後は低めのスライダーで空振り三振に仕留めた。2死からフリーマン(35)に安打を許したが、4番のテオスカー・ヘルナンデス(31)をファールフライに打ち取って無失点で切り抜けた。
2回に入ると、ダルビッシュは多彩な変化球で打たせて取るピッチングを展開。しかし、キケ・ヘルナンデス(33)に初球のストレートを捕らえられて本塁打を被弾した。それでも、その後ダルビッシュは安打を許さず、3回表には大谷との2度目の対決でサードフライに打ち取るなど力強い投球を見せた。
5回もドジャース打線をゼロに抑え、6回表には大谷と3度目の対戦。ここまでの対戦とは異なり、ダルビッシュは全球変化球で攻め、最後は得意のカーブで大谷からこの日2度目の空振り三振を奪った。
しかし、7回にテオスカー・ヘルナンデス(31)に痛恨のソロ本塁打を浴び、ダルビッシュはここで降板した。本塁打による失点はあったが、それ以外は完璧なピッチングでドジャース打線を抑え、パドレスの逆転を待つ形で試合を終えた。
山本由伸(26)との日本人投手対決で緊迫する投手戦を演出したダルビッシュ有。パドレス打線はこの好投に報いることができるだろうか。