フェラーリF1代表、ハミルトン加入がルクレールの成長を加速させる可能性に期待
フェラーリF1チームを率いるフレデリック・バスールは、2025年にルイス・ハミルトン(メルセデス)がフェラーリに移籍し、シャルル・ルクレールとペアを組むことを楽しみにしている。バスールは、7度のワールドチャンピオンの加入がチームの進歩の触媒となり、ルクレールの完成度をさらに高めると考えている。
ポルトガルの『Sport TV』のインタビューで、バスールはルクレールの評価について明確に語った。彼は「シャルル(・ルクレール)はもっとも純粋な才能の持ち主」であると述べ、「彼は並外れて速く、ストリートサーキットでも、どこへ行っても、状況が少し厳しくなるたびにそのスピードを発揮する」と続けた。
バスールは、ルクレールがまだ若いことを強調し、「彼はF1にいる新世代の才能の一部であり、まだレースや選手権に勝つことで得られる経験を積む必要がある」と述べた。また、ルクレールの成長に自信を示し、「彼は正しい道を歩んでいるし、成長プロセスも正しい方向に進んでいる。フェラーリの進化に彼が引き続きついてくれば、成長を続けるだろう」と主張した。
さらに、バスールはルクレールの役割がよりドライバー的なものであると明かし、26歳のドライバーが「チームの活動において重要な役割を果たしている」ことを説明した。「彼がスクーデリアに加わってからチームが経験してきた2、3のフェーズで、彼は重要な役割を果たしてきた。時には彼が、私が着任する前に物事がどのように行われていたかを説明し、私が正しい選択を行えるよう助けてくれる。それはとても素晴らしいことだ」と語った。
バスールは、ハミルトンがフェラーリに加入するまであと3カ月となったが、チーム内で争いが起きることを恐れておらず、むしろF1史上もっとも成功したドライバーから学ぶことでルクレールがさらに強くなることを期待している。「どのチームにとっても、チーム代表よりもドライバーが常に最大の推進力である。鍵となるのはドライバーであり、それが私が彼に期待する役割だ」と述べた。
バスールは、ルイス・ハミルトンが自分に何が期待されているかを理解しており、「私は確かに彼を頼りにしている。そしてシャルルにとっても、ルイスの豊富な経験に頼って進歩を続けることができる分野がいくつかあると信じている」と語った。