バイエルンのメンタリティ問題:コンパニ体制でも解決できない課題
バイエルンは今季、ヴァンサン・コンパニ監督のもとで新たなスタートを切り、リーグ戦では開幕5連勝を達成。さらにチャンピオンズリーグの初戦ではディナモ・ザグレブを9-2で大勝するなど、コンパニ体制の立ち上がりは順調だった。
しかし、ここ3試合は勝利から遠ざかっている。リーグ戦ではレヴァークーゼンと1-1、フランクフルトと3-3で引き分け、CLではアストン・ヴィラに0-1で敗れた。これらの試合はいずれも難易度が高く、簡単には勝てない相手だったが、独『Bavarian Football Works』はクラブのメンタリティの弱さを指摘している。
「直近3試合は、クラブが接戦に脆いことを示している。シーズンが進むにつれて、こうした結果はダメージとなる可能性がある。コンパニ監督の下で、第4節までは全ての問題が解決したかに見えたが、直近3試合では勝てるゲームで失速してしまった。2022年の後半から、1度悪い結果が出ると連鎖してしまう傾向が続いている。2022-23シーズンでも、1つの引き分けから3試合続けて悪い結果となった時期があった。今季もまだ序盤だが、この傾向は続いている。引き分けや敗戦から立ち直れないのは、クラブのメンタリティの問題だ。かつてのバイエルンは、パフォーマンスが精彩を欠いていても、そこから巻き返すことができた。それが今は異なる」
直近3試合では、勝つチャンスもあった。1-1で引き分けたレヴァークーゼン戦では、バイエルンは70%のポゼッション率と18本のシュートを記録。3本のシュートしか打てなかったレヴァークーゼンに対して、ホームのバイエルンは勝つチャンスがあった。
3-3で引き分けたフランクフルト戦でも、バイエルンは75%のポゼッション率と24本のシュートを放った。一方、フランクフルトは6本のシュートで3点を奪い、バイエルンは試合を決めきれなかった。
0-1で敗れたアストン・ヴィラ戦でも、バイエルンは70%のポゼッション率と17本のシュートを放ったが、得点を決めきれなかった。これらの試合は、終盤戦で大きなダメージとなる可能性がある。コンパニ監督の下でチームが変わりつつあるのは確かだが、接戦を勝ち切るメンタリティの部分は今後の課題と言える。