「ゆうひが丘の総理大臣」66歳俳優が中村雅俊との共演を振り返り、コロナ重症からの生還を告白
1970年代を代表する青春ドラマ「ゆうひが丘の総理大臣」の放送開始から46年が経った。このドラマは1978年10月11日に初回が放送され、教師役で主演した中村雅俊(73)が今年6月に東京・明治座で「芸能生活50周年記念公演」を開催。最終日には、当時の生徒役を演じた俳優たちが同窓会のように集まった。
清水昭博(66)は、このドラマで生徒役としてレギュラー出演していた一人。放送開始当時20歳だった清水は、中村の記念公演で1歳下の井上純一や、当時高校1年生だった小川菜摘(旧姓・島村聖名子)と再会した。
清水は、当時のエピソードを振り返り、「今でも『山川平作さんですよね』と声をかけられることもある」と語る。また、井上純一について「純一は頭も顔も良く、人気もあった。しかし、今年7月に酒気帯び運転の疑いで任意聴取されたことは残念だ」と述べた。
小川菜摘については、「当時は15歳で子どもだったから、『お前としゃべると〝ブヒブヒ〟しか聞こえないよ』とからかっていた。今でも『聖名子』と呼ぶが、彼女が雅俊さんとの場を設けてくれた」と感謝の言葉を述べた。
清水と中村の縁は、中村の初主演ドラマ「われら青春!」から始まった。清水は当時、生徒役で出演していた。「『われら青春!』の挿入歌『ふれあい』を初めて聞いた時、『こんな暗い歌、ダメなんじゃないですか』と言ったが、大ヒットした。今年、聖名子から『雅俊さん、喜んでいましたよ』と聞き、良かった」と振り返る。
清水は、中村の真面目な姿勢を高く評価し、「『ゆうひが丘の総理大臣』の雅俊さんが一番良かった。『われら青春!』の時はまだ誰が主役なのか分からなかったが、撮影帰りのロケバスでスタッフが酒を飲む中、雅俊さんは新人ながら毎日飲まされたり、歌わされて、その姿に敬意を表した」と語る。
現在も俳優として活躍する清水は、2020年にコロナ感染で生死の境をさまよった。「大学病院に入院して2週間チューブを付けていた。夢の中で娘と一緒に花見に行くと、三途の川があった。混んでいたので『待ってるのはめんどくさい』と帰った。お坊さんにその話を伝えると、『それは三途の川だった』と言われた」と、その体験を語る。
この体験を経て、清水の意識が変わった。「今年12月で67歳になるが、まだ落ち着いている場合じゃない。娘が19歳になり、子育ても終わったので、これからは最後まで自分の生き方をしていこう」と、前を向いた姿勢を示している。