国学院大が出雲駅伝5年ぶり優勝 平林清澄が篠原倖太朗、太田蒼生らとの激戦を制す

国学院大が出雲駅伝5年ぶり優勝 平林清澄が篠原倖太朗、太田蒼生らとの激戦を制す

国学院大が、2時間9分24秒で2019年以来、5年ぶりに2度目の優勝を果たした。学生3大駅伝のうち出雲駅伝で、40秒差の2位は駒大、1分差の3位は青学大だった。

3区の中盤から、前回優勝の駒大、今年1月の第100回箱根駅伝優勝の青学大、前回3位の国学院大の「3強」が激しいトップ争いを繰り広げ、勝負は最長区間の6区アンカーまで持ち越された。

5区終了時点で、国学院大の平林清澄(4年)がトップで、4秒差で駒大の篠原倖太朗(4年)、トップと24秒差の3位で青学大の太田蒼生(4年)がスタートした。

平林は、2月の大阪マラソンで日本学生最高記録となる2時間6分18秒で優勝し、篠原は5000メートルで13分15秒70、ハーフマラソンで1時間1分11秒の日本人学生最高記録を持っている。太田は、今年1月の箱根駅伝3区(21.4キロ)で日本人歴代最高の59分47秒で区間賞を獲得し、青学大の優勝に貢献した。

平林はスタート直後に篠原に並ばれたが、中盤で勝負をかけ、甲子園で知られる大社高校の前で篠原を突き放した。平林はマラソンで培ったスタミナを生かし、仲間からのトップでのタスキを受け、出雲ドーム前のゴールに飛び込んだ。

国学院大の前田康弘監督は、「2019年は勝ってしまった、という感じだったが、今回は狙って勝ちに来た」と胸を張って話した。平林は来春卒業後、実業団のロジスティードへ進む決意を固めた。卒業後も国学院大を主な練習拠点として前田監督の指導を仰ぎ、来年の東京世界陸上、28年ロス五輪での日本代表を目指す。

平林率いる国学院大の戦いは、全日本大学駅伝(11月3日)と、悲願の初優勝を目指す箱根駅伝(1月2、3日)に続く。