最も避けたいバトル相手?『NARUTO』油女シノの「蟲使い」技術
劇場版NARUTO-ナルト- 疾風伝 火の意志を継ぐ者 [Blu-ray](アニプレックス)バトル系の漫画やアニメには数多くの特殊能力者が登場するが、その中でも少し特殊な存在に「蟲使い」がいる。彼らは常識では考えられない戦い方で相手を翻弄することが得意だ。
油女シノは岸本斉史氏による『NARUTO-ナルト-』(集英社)の主要キャラクターの一人で、油女一族という蟲使いの一族に属している。シノは派手な術を披露する他の忍者とは異なり、少し地味な印象があるが、彼が扱う蟲には様々な種類があり、それぞれの役割も異なる。そのため、攻撃だけでなく防御、追尾、探知などにも優れた能力を発揮する非常に優秀な忍者である。
シノの実力は、中忍試験や木ノ葉崩しで顕著に表れた。中忍試験では、対戦相手のザクの手の排空口に蟲を忍ばせて暴発させ、勝利を収めた。木ノ葉崩しでは、カンクロウと一騎打ちとなり、傀儡の動きを蟲によって封じ込め、姿を消したカンクロウを探知したうえで大量の蟲で攻撃した。
ナルトたちの戦力から見れば、シノの能力は他者の追随を許さないほど超群だった。しかし、その後の物語では僅かな登場回数にとどまったのが残念だ。これは、他のキャラとのパワーバランスが取れていなかったためかもしれない。
シノの術の中でも、物語終盤の第四次忍界大戦で披露した「寄大蟲 虫食い」は特に恐ろしいものだった。この術は相手に蟲を寄生させ、その内部のチャクラを食らって巨大化させる。しかも、この蟲はシノ自身ですらチャ克拉配を間違えると食い殺されてしまうリスクがある。その効果と危険性の高さから、シノが簡単にこの術を使用しなかった理由も理解できる。