『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』特別版上映: 新たなエピソードで物語が深まる

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』特別版上映: 新たなエピソードで物語が深まる

アニメ映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』特別版上映記念舞台あいさつ

20日、アニメ映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の特別版上映記念舞台あいさつが開催され、キラ・ヤマト役の保志総一朗、マリュー・ラミアス役の三石琴乃、アグネス・ギーベンラート役の桑島法子、そして福田己津央監督が登壇した。

イベントの概要

本作は、5月に全国的な上映が終了したが、その際のフィナーレ舞台あいさつで保志は「フィナーレとは言わせない!」と、終わらない宣言をしていた。予告通り、特別編の上映がスタート。保志は「その通りでしたし、これまで何かしらの形、応援上映だったりで続いている。終わらない『SEED FREEDOM』ということでリテイクカットを含んだ作品で、また新たな『SEED FREEDOM』が始まる。全然まだまだ終わらない期待があります」と笑顔で語った。

保志はさらに、「ロングランで上映されたけど、自分の気持ちとしては1年ぐらいやって、1年間丸ごと『SEED FREEDOM』イヤーにしたいぐらいファンの皆さんも僕も待っていた。やって当たり前だろ、ぐらい気持ちも持っていたので、うれしかったです」と、弾けるような笑顔で語り、会場の雰囲気を盛り上げた。

『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの歴史

『機動戦士ガンダムSEED』シリーズは、2002年10月から全50話で放送された、21世紀に入って初めて制作されたテレビシリーズのガンダム作品。物語は遺伝子調整が行われた人類(コーディネイター)とこれまでの人類(ナチュラル)が、軍事組織ザフトと地球連合軍に分かれて戦いを繰り広げる。この戦争を通じ、コーディネイターである主人公のキラ・ヤマトの苦悩と成長が描かれている。

このシリーズは、従来のファン層に加えて多くの女性層を獲得し、最高視聴率8.0%を記録。さらに小学生を中心に第二次ガンプラブームを巻き起こし、「新世代のガンダムシリーズ」として一世を風靡した。

続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』

2004年10月から続編となるテレビシリーズ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』も放送され、前作を上回る最高視聴率8.2%を獲得。シリーズ累計のパッケージ販売数は驚異の400万本を超え、音楽、イベントなどテレビアニメシリーズの枠を超えて、日本中を席巻した人気作品となっている。

劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』

シリーズの完全新作となる劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のストーリーは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の続編となり、戦いが続く世界でキラやアスラン、シンたちの新たなストーリーが展開される。5月に全国的な上映が終了し、興行収入49億円、動員290万人を突破した。

その後、「期間限定の特別版」として500カット以上の本編映像をアップデート。第1弾は20日から10月3日まで、第2弾は11月1日から11月14日まで再び劇場で上映される。第1弾、第2弾で異なるエピローグカットが追加され、ファンの期待を高めている。

登壇者のコメント

福田己津央監督は、「特別版の上映が実現し、ファンの皆さんに喜んでいただけてうれしいです。新たなカットを追加することで、より深みのある物語をお届けできると思います」とコメント。三石琴乃は、「マリューの新たな一面が見られると思います。ぜひ劇場でご覧ください」と、観客に呼びかけた。

桑島法子も、「アグネスの新たなエピソードが追加され、彼女のキャラクターがより立体的に描かれています。ぜひ注目してみてください」と、特別版の魅力を語った。

結び

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』特別版の上映は、ファンの期待に応えるものとなり、新たな展開が楽しみだ。第1弾、第2弾ともに、異なるエピローグカットが追加され、物語の深みが増している。ぜひ劇場で、新たな『SEED FREEDOM』の世界を堪能していただきたい。