阪神・西勇輝投手、DeNA戦で3回途中降板、逆転優勝への道遠ざかる
阪神・西勇輝投手、DeNA戦で3回途中降板
阪神タイガースの西勇輝投手(33)が20日のDeNA戦(横浜)で先発し、今季最短の3回途中6安打5失点でマウンドを降板した。試合は6-9で敗れ、首位・巨人とのゲーム差が3に拡大し、逆転優勝への道が遠ざかった。
試合は初回、西は顔面付近を襲ったライナーを好捕し、三者凡退に仕留めた。しかし、2回にオースティン、宮崎に連打を浴び、筒香には四球を与え、無死満塁のピンチに陥った。ここで元チームメートの伊藤光に2-1からスライダーを中前に運ばれ、2点を失った。
さらに3回には牧、佐野の連打で無死一、二塁の状況となり、オースティンに140キロのシュートを捉えられ、バックスクリーン左に飛び込む24号3ランを浴びた。直後に岡田彰布監督(66)から交代を告げられ、無念の降板となった。
試合後、西は「力みとかそういうことではなくて、打たれてしまったことがすべて。慎重にいって抑えられたかというと全然違うと思うし。結果がすべてです」と悔しさをにじませた。
岡田監督は、信頼を置いてきた右腕の背信投球に苦言を呈した。「点差開いたらあかんやん。そんなん、3回で終わりやん。そんなん、(3回以降)立ち直ってほしいというか、その前の2点もそうやん」と指摘。前回16日のヤクルト戦(神宮)でも2回に山田の2ラン、3回に沢井の3ランを浴びて5回5失点でKOされていただけに、「神宮もそらのお、2点、3点やったけどな」と振り返った。
また、岡田監督はオースティンについて「(1発を含む2安打のオースティンは)止めれんわな、もうな」と述べ、西の投球に対する厳しい評価を示した。
チームも4回以降反撃に出たが、及ばず敗れた。この日、広島に勝利した首位・巨人のマジックは6となり、ゲーム差も3に拡大。逆転優勝への道が遠ざかる痛恨の黒星となった。
西の今後の巻き返しに期待がかかる一方で、チーム全体としても、残りの試合で力を発揮し、逆転優勝を目指すことが求められている。