NHK大河ドラマ「光る君へ」第35話: 彰子の涙と一条天皇の決意
NHK大河ドラマ「光る君へ」第35話振り返り
NHK大河ドラマ「光る君へ」の第35話「中宮の涙」が22日に放送されました。主演の吉高由里子(36)が演じるまひろを中心に、藤原道長(柄本佑)の御嶽詣や藤原伊周(三浦翔平)の不穏な動き、そして彰子(見上愛)の涙の告白など、見どころ満載のエピソードが展開されました。
御嶽詣の困難
藤原道長は、中宮・藤原彰子の懐妊祈願のため、息子の藤原頼通(渡邊圭祐)らと共に「御嶽詣」へ向かいます。険しい行程と悪天候に悩まされ、目的地・金峯山寺への到達に苦労します。その一方で、藤原伊周が武者を引き連れ、不穏な動きを示します。伊周の行動は、道長の計画に影を落とし、緊張感が高まります。
一条天皇と彰子の心の交流
一方、まひろが書く「物語」に興味を持った一条天皇(塩野瑛久)は、物語の真意を尋ね、自身の境遇を重ね合わせます。彰子は、まひろの「物語」を通じて自身の本心を知り、一条天皇への思いを深めていきます。彰子はまひろに、「この娘は、この後どうなるのだ?」「光る君の妻になるのがよい。妻になる。なれぬであろうか。藤式部、なれるようにしておくれ」とストーリー展開を希望します。まひろは、「その息づくお心の内を、帝にお伝えなされませ」とアドバイスします。
彰子の涙の告白
彰子は、一条天皇に真っすぐな思いを告白します。「お上、お慕いしております!」と涙を流し、身を震わせながら告白します。彰子の思いを知った一条天皇は、動揺を隠せず視線を泳がせ、「また来る」とだけ声を絞り出し、藤壺を後にします。
一条天皇の決意
彰子との対話や道長の切実な言動、そして彰子からあふれ出た思いが、一条天皇の心を動かします。「今宵、藤壺に参る」。雪が降る夜空を見上げながら彰子の元へ向かいます。一条天皇は優しいまなざしで彰子を見つめ、そっと彰子を抱き寄せます。「いつの間にか大人になっておったのだな」と彰子に語りかけます。彰子もギュッと一条天皇に抱きつきます。
入内から8年
入内から8年、20歳の彰子は一条天皇と初めて結ばれます。このシーンは、視聴者を感動の渦に巻き込みました。「直球告白に見てるこちらも涙があふれた」「号泣…彰子さま、本当に良かった」「国母キターーーーーー!」「見上さんの演技に心が震えました涙」「彰子様の心の移り変わり、成長の演技が本当に最高で…分かっていても涙が止まりません」など、放送後のSNS上は感動のコメントであふれました。
第36話の予告
第36話は「待ち望まれた日」。彰子と一条天皇の関係がどのように進展するのか、そして道長や伊周の動きがどのように影響するのか、今後の展開に注目が集まっています。
石井道子氏の大河絵
大河ドラマ「光る君へ」の第35話のイラストを描いたのは、石井道子氏です。石井氏は千葉県生まれのイラストレーターで、テレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)の劇中画を手がけた実績があります。また、「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」や「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにもイラストを掲載しています。スポニチアネックスでの大河絵連載は、「鎌倉殿の13人」(2022年)、「どうする家康」(2023年)に続き3年目となります。
石井氏のイラストは、ドラマの雰囲気をより深く表現し、視聴者に作品の魅力を伝える重要な役割を果たしています。第36話以降も、石井氏のイラストがどのようにドラマを彩るのか、楽しみにしたいところです。