「光る君へ」第36回:平安時代のセクハラと紫式部の鋭い視線

「光る君へ」第36回:平安時代のセクハラと紫式部の鋭い視線

吉高由里子主演のNHK大河ドラマ「光る君へ」第36回が22日に放送

NHK大河ドラマ「光る君へ」の第36回が22日に放送され、平安貴族たちの「無礼講」が描かれたシーンがネット上で話題となっている。特に、酔っ払い貴族たちによるセクハラ行為が注目を集めている。

誕生50日を祝う「五十日の儀」

一条天皇(塩野瑛久)の中宮・彰子(見上愛)が無事に敦成親王を出産。その誕生50日を祝う「五十日の儀」が盛大に開催された。彰子の父・道長(柄本佑)は「無礼講ゆえ、皆々、心ゆくまで楽しんでくれ。いくらでも酔ってくれ」と、参加者たちに自由な雰囲気を促した。

酔っ払い貴族たちのセクハラ行為

しかし、その自由な雰囲気の中で、貴族たちの不適切な行動が目立った。藤原隆家(流星涼)は女房を柱の陰へ連れ込み、右大臣・藤原顕光(宮川一朗太)は「おなごはどこかなっ」とついたてに掛けられた布を突き破った。大納言・藤原実資(秋山竜次)は酒に酔って女房の装束の枚数を数え始めた。

さらに、藤原公任(町田啓太)は「このあたりに若紫はおいでかな?若紫のような美しい姫はおらぬなあ」と、まひろ(紫式部・吉高由里子)に絡んだ。これに対して、まひろは「ここには、光る君のような殿御はおられませぬ。ゆえに若紫もおりませぬ」と、静かに怒りを表現した。

「紫式部日記」の実話に基づく描写

これらのシーンは、紫式部が宮中の様子を記した「紫式部日記」に実際に描かれているものだ。紫式部は、宮中の宴会での貴族たちの醜い姿を詳細に記録しており、その描写は現代でも通用するほどリアルで生々しい。

ネット上の反応

この放送後、ネット上では多くの反応が寄せられた。ユーザーたちは「令和に紫式部日記実写化」「平安セクハラとセクハラ返し」「酔った上司たちのウゼーことやらセクハラやら‥それが1000年変わってないという事実」「酔った勢いでまひろにウザ絡みすると、完全に打ち返される上に1000年残されるのな」「1000年前の貴族も酔っぱらうとしょうもないんだな」「酒癖の悪さも1000年残るって平安文学恐ろしいですね」などのコメントが見られ、盛り上がった。

これらの反応は、平安時代の宮中での醜い一面が現代でも共感を呼んでいることを示している。また、紫式部の鋭い観察眼と表現力が、1000年後の現代でも高く評価されていることが伺える。

結論

「光る君へ」の第36回は、平安時代の宮中での「無礼講」を通じて、貴族たちの醜い一面を描き、現代の視聴者に深い共感を呼んだ。紫式部の「紫式部日記」が現代でも通用するほどリアルな描写を提供し、1000年前の社会問題が現代でも共通していることを浮き彫りにした。この放送は、歴史ドラマの魅力を再確認させるものとなった。