「ER 緊急救命室」から30年:ジョージ・クルーニーとジュリアナ・マルグリースの絆
ジョージ・クルーニーとジュリアナ・マルグリース、『ER緊急救命室』の役名で今も呼び合っている
1990年代に放送され、世界中で大ヒットを記録した医療ドラマ『ER 緊急救命室』。同作で恋人同士を演じたジョージ・クルーニーとジュリアナ・マルグリースは、今もお互いに役名で呼び合っているそうだ。この度、『ER 緊急救命室』が初回放送から30年を迎えたことを記念して、ジュリアナがTelevision Academyのインタビューを受け、自身とジョージの番組卒業について振り返った。
ジュリアナは、「結局は、いつもキャロルとダグでした。ジョージと私は今も、個人的にメールをやり取りする際はお互いに、『愛を込めて、キャロル』もしくは『ダグ』とサインをしています」と語った。このエピソードは、2人が『ER』で築いた絆が今も続いていることを示している。
ジュリアナは、シーズン6を最後にドラマを去ったが、最後のエピソード「決意の日」には、シーズン5で降板したジョージも出演した。しかし、ジョージのカムバックはジュリアナ自身にも直前まで知らされていなかったそうだ。当初、読み合わせをした時には、あまりにもあっけない終わりに、「彼女にふさわしい別れのエピソードがないなんて、信じられない」と涙し、共演のノア・ワイリーにまで慰められたという。
しかし、いざ撮影が始まるや、ショーランナーのジョン・ウェルズがジュリアナのトレーラーにやってきて、「キャロルにふさわしいエンディングを用意している。だけど秘密にしなくてはいけない。バレたらサプライズではなくなってしまう」と告げられた。そして、ジョージの出演が告げられ、ジョージとジュリアナは別々にシアトルを離れ、2人の再会シーンの撮影が極秘で行われた。撮影には、撮影監督とカメラマン、ジョン、そしてジョージとジュリアナだけが参加。撮影場所のオーナーは秘密保持契約にサインし、ジュリアナはバスルームで自分でメイクとヘアセットをしたそうだ。
このサプライズは功を奏し、エピソードはファンを驚かせた。「今も音楽を聴くだけで感情が蘇ります。皆、ジョージが番組を去ったことを知っていたので、すごく驚いたと母に言われたのを覚えています。母は叫んだそうですが、大勢が同じ反応を示したことと思います。あれは2人にふさわしいエンディングでした。キャロルとダグは結ばれる運命でした」とジュリアナは振り返った。
ジュリアナは、最終話のサプライズについて、「読み合わせの前に教えてくれたら良かったのに!」と思ったそうだが、「私たちのキャリアは『ER』のおかげです。私はこれからも『ER』に感謝し続けます」と語っている。
『ER 緊急救命室』は、医療ドラマの金字塔として多くのファンに愛され、その影響力は今も続いている。ジョージ・クルーニーとジュリアナ・マルグリースの友情と、彼らが演じたキャラクターの絆は、ドラマの魅力をより深く感じさせるものだ。