大山のぶ代さん、90歳で逝去 ドラえもんの声として世代を超えて愛された声優

大山のぶ代さん、90歳で逝去 ドラえもんの声として世代を超えて愛された声優

大山のぶ代さん(本名・山下羨代=やました・のぶよ)さんが9月29日に90歳で老衰のため亡くなったことが、所属事務所から発表されました。

大山さんの訃報を受け、ファンから多くの悲しみの声が寄せられています。「子供時代の思い出がまたひとつ…ご冥福をお祈りします」「自分の中ではいつまでもドラえもんの声であり、そしてニコニコテレビちゃんの声であった」「ニュース、今流れていたけどショック」「ドラえもんの声と言えば大山のぶ代さんでした」「大きすぎる功績です。ご冥福をお祈りします」など、多くのファンが追悼の言葉を寄せています。

大山さんは1933年10月16日、東京都に生まれ、役者を目指して俳優座養成所の第7期生として入所。1956年にNHKドラマ「この瞳」でデビューを果たしました。養成所を卒業後、1957年に劇団新人会に入団し、そのハスキーボイスが注目され、同年9月に「名犬ラッシー」の吹き替えで声優としてデビューしました。

1979年にはアニメ「ドラえもん」で主人公のドラえもんの声を担当し、26年間務め、代表作となりました。また、「サザエさん」では初代磯野カツオの声を担当するなど、声優として多大な功績を残しました。

女優としても活躍し、映画「思えば遠くへ来たもんだ」やドラマ「水戸黄門」「破れ傘刀舟悪人狩り」など、多くの人気作品に出演しました。さらに、歌手、脚本家、エッセイストなど、幅広い分野で活動し、その多才な才能を発揮しました。