「アクロトリップ」: 魔法少女と悪の組織が織り成す推し活コメディー

「アクロトリップ」: 魔法少女と悪の組織が織り成す推し活コメディー

アクロトリップの魅力とキャストの思い

「アクロトリップ」は、集英社「りぼん」で連載された佐和田米さんのマンガが原作のテレビアニメで、10月2日からTOKYO MX、BS日テレなどで順次放送が開始されます。この作品は、平和を守る魔法少女・ベリーブロッサムに夢中な主人公・伊達地図子が、悪の総帥・クロマに見込まれ、魔法少女と敵対する悪の組織に勧誘されるというストーリーを描いています。地図子の「魔法少女をもっと輝かせたい……強いてくれ、苦戦を!」という欲望が、内気な少女を悪の道に導いていくという“推し活コメディー”となっています。伊藤美来さんが地図子、水瀬いのりさんがベリーブロッサム/乃苺佳寿を演じています。

作品の印象

伊藤美来さん: 「アクロトリップ」は、ギャグが面白くて、先生のワードセンスも素晴らしい作品です。個性的なキャラクターがたくさんいて、ツッコミながら読んでいました。読めば読むほどキャラクターが好きになり、あっという間に全巻読んじゃいました。地図子は最初、低いテンションで、淡々と生きているけど、いい子というところから始まります。今はそういう子って多いんじゃないかな?とも思いました。そこから、一つ好きなものを見つけた瞬間に、全ての世界が輝いて見えてきます。ベリーブロッサムのことが好きで好きで、ベリーブロッサムを輝かせるために悪の参謀になるというよく分からないことになりますが、好きをこじらせてしまっているんですよね(笑い)。

水瀬いのりさん: 正義と悪があって、どちらにも正義があるからこそ対立しているのかな?と感じていましたが、読んでいくと、そもそも何で争っているんだろう?となるくらい可愛いやり取りなんですよね。悪にも愛らしさがあって、どのキャラも真面目なんです。真面目に悪、正義をやって、真面目にオタクをやって……とみんなが本気だからこんなに面白くて、笑えて、温かい気持ちになるんですよね。ベリーブロッサムは、いい子すぎて、頼むから何か悪いことも言ってよ!となったり(笑い)。「いい子すぎる」とツッコまれるくらいなんです。誰に対しても人助けができる女の子なので、日常生活でも常に困っている人がいればすぐに駆け寄ります。シャイな子なのかな?と思ったら行動力がちゃんとあるのが魅力的です。ブレない心を持った女の子でもあります。強くて優しい女の子の具現化だな!と感じています。

ベリーブロッサムの魅力

水瀬いのりさん: ベリーブロッサムは、見た目も分かりやすく可愛いです。花びらが舞っているように、この衣装で戦っていて、キラキラしているんですよね。これで戦うというギャップもいいですよね。基本は可愛いけど、戦っている時は格好いいんですよね。普段はフワフワしているけど、変身すると、ビシッとして強いので、バトル中はオーバーにお芝居するようにしていました。戦闘シーンはカット数も多く、迫力があるので、日常とは違ってオーバー気味に演じています。

地図子を演じる中で大切にしていること

伊藤美来さん: 地図子を演じる中で大切にしていることは、クロマに対する冷たい目線、ツッコんでいる時の強気なところ、ベリーブロッサムに対する感情……と表情が豊かすぎるので、その場その場の地図子の感情を100%で表現することを意識していました。人間かな!というくらい崩れることもあって、そこも思い切って演じています。ツッコんだり、落ち込んだり、楽しくなったり、忙しいんです。全力疾走している感じです。

水瀬いのりさん: ベリーブロッサムは、とにかくピュアで嘘偽りなく、一分一秒を全力でベリーブロッサムとして生きているので、そこを意識してマイク前に立っていました。第1話の変身シーンは、皆さんにとって初めてみる変身ではありますが、ベリーにとっては日常になっていることなので、魔法少女歴の長さを意識していました。正義の心を常にブレずに持っていますし、どんな悪であっても全力で立ち向かいます。たんかを切る口上も全力で演じています。

収録の裏側

伊藤美来さん: 収録にはおにぎりを持っていっています。家にある残り物で作っているのですが、結構失敗するんです(笑い)。味が薄すぎたり。

水瀬いのりさん: 三角のケースに入れておにぎりを持ってきていたよね。可愛いな!と思っていました。

まとめ

「アクロトリップ」は、魔法少女と悪の組織の対立を描いた“推し活コメディー”で、個性的なキャラクターと豊かな感情表現が魅力です。伊藤美来さんと水瀬いのりさんの演技が、作品の魅力をさらに引き立てています。10月2日からの放送を楽しみに待つファンも多いことでしょう。