「アーシオン」初出展!古代祐三氏の音楽と共に、メガドライブ向け新作シューティングゲームが東京ゲームショウ2024で公開

「アーシオン」初出展!古代祐三氏の音楽と共に、メガドライブ向け新作シューティングゲームが東京ゲームショウ2024で公開

「アーシオン」が東京ゲームショウ2024で初出展

1980年代から「イース」や「ソーサリアン」、「アクトレイザー」など、数々のゲーム音楽を手掛けてきた古代祐三氏が音楽を担当しているシューティングゲーム「アーシオン」が、東京ゲームショウ2024のハピネットブースに初出展されました。

初めての実機プレイ

過去にはレトロゲーム系のイベントで本作の映像を見ることはありましたが、実際にゲームをプレイできるのは今回が初めてです。展示されていたのは、メガドライブの実機や互換機で遊べるバージョンです。この作品は、レトロゲーム風のゲームとは異なり、令和の時代にメガドライブ向けのシューティングゲームを作っている点に、セガファンの熱い思いが感じられます。

発売予定

このメガドライブで遊べるソフトは、カートリッジでの発売が決定しています。さらに、パッケージ版としてはプレイステーション 5とNintendo Switchでも発売される予定です。デジタル版では、Steamなど他のプラットフォームでの展開も予定されています。

ブラウン管でのプレイ

今回の展示で特にユニークなポイントは、通常の液晶ディスプレイに加えてブラウン管のモニターでも遊べるようになっていたことです。ドット絵が主体だった当時のゲームは、ブラウン管の滲み具合まで考慮して作られていたため、ブラウン管で遊んだ方がより作品の雰囲気を楽しむことができます。液晶とブラウン管が並べられていたので、グラフィックスの違いを確認したい人はぜひ同ブースでチェックしてみてください。

シューティングゲーム初心者でも楽しめる

正直に言うと、銃で撃つシューティングゲームはときおりプレイしますが、往年のシューティングゲームはすっかりご無沙汰な状態でした。特に、敵や弾丸が矢継ぎ早に飛んでくるようなゲームではすぐにやられてゲームオーバーになるのではという不安もありました。しかし、実際にゲームをプレイしてみると、意外と長くプレイし続けられることに驚かされました。

ゲームの特徴

まず、出撃のシーンがめっちゃカッコイイです。巨大な宇宙船から戦闘機が出てきたかと思ったら、そこからローリングしてシューティングのステージが開始されます。画面の上部には「SHELD」と書かれた青いバーが伸びており、敵の攻撃を受けるとこのバーが少し減りますが、すぐに回復します。そのため、シューティング初心者でも遊びやすい作りになっています。

初見の難しさ

このゲームで初めてやられてしまったのは、巨大な戦艦を倒した直後に出てきた謎の四角い枠でした。それが何か全くわからなかったため、取りに行くものだと思い込んでいたところ、あっという間にシールドがなくなり残機を失ってしまいました。しかし、試遊では残機が7も用意されていたので、そのまま継続してプレイを続けることができました。

アイテムとテンポ

敵を倒しながら進んでいくと、ときおり緑のアイテムやパワーアップアイテムのようなものが落ちていましたが、初見プレイでは具体的な効果を把握することはできませんでした。しかし、ゲーム自体のテンポの良さが楽しく遊べる要因となっています。大きな敵を倒したかと思いきや、その直後に別の敵が襲い掛かってくるなど、攻撃自体も間髪入れずに行われ、プレーヤーの闘争心をかき立てます。

BGMの魅力

古代祐三氏が作り上げたBGMも、ゲームの場面にピタリと合うように、気持ちよいサウンドが流れます。メガドライブ向けのゲームとは思えないほどの高品質な音楽に感心させられました。シューティングゲームでは、さまざまなところに気を回さなければならないため、じっくりと音楽だけを聴いているわけにはいきませんが、遊び終わった後でBGMだけ流して余韻に浸りたくなってしまいました。

ボス戦

何やら画面に「WARNING」の文字が表示され、次の相手がステージボスであることが示されました。このボス戦は通常のバトルとは少し異なり、画面左上に「TARGET」のバーが表示されます。ボス本体の下側にある赤丸の部分が弱点になっており、そちらに当てていくことで「TARGET」を減らしていくことができます。演出も派手で、攻撃も激しく、残機が残り1というところまで減ってしまいましたが、なんとか撃破に成功しました。その後、スコアやクラスが表示され、「曹長」と書かれていました。これがどれぐらいの地位を示しているのかまではわかりませんでしたが、何か仕事をひとつやり遂げたような気分になりました。

ステージ2の展開

ステージ2では、大気圏に突入するような演出が流れた後、宇宙空間より少し下の上空での戦闘が繰り広げられました。雲の中に突っ込んでいくような場面や、多重スクロールの背景画像に見とれてしまい、貴重な残機もやられてしまい、ついにゲームオーバーに。初見でここまで遊べるとは思っていなかったため、想像以上に本作を堪能した気分でした。

今後の展開

「アーシオン」は、ハピネットブースでメガドライブ版がプレイアブルな状態で出展されています。メガドライブ版の完成度は現在80~90パーセントほどで、ユーザーからのフィードバックを反映しつつ、内容のブラッシュアップが行われていく予定です。往年のレトロゲーマーやシューティングゲームファン、セガファン、古代祐三氏のファンなど、多数から注目を集めている本作のリリースが待ち遠しいタイトルであることは間違いないです。