横浜DeNAベイスターズ、クライマックス・シリーズ進出と二軍優勝で『横浜進化』を示す

横浜DeNAベイスターズ、クライマックス・シリーズ進出と二軍優勝で『横浜進化』を示す

横浜DeNAベイスターズ、クライマックス・シリーズ進出を目指す

横浜DeNAベイスターズは、セ・リーグのレギュラーシーズンが終盤に差し掛かる中、9月28日時点で3位に位置しています。2位の阪神とは4ゲーム差、4位の広島とは1.5ゲーム差で、残り8試合はクライマックス・シリーズ進出をかけての戦いとなります。今季、ベイスターズは12球団中最長となる26年ぶりのリーグ制覇を目指しましたが、手が届かなかったものの、チームの『進化』を感じさせる出来事がありました。

イースタン・リーグでの優勝

9月28日、イースタン・リーグで首位を走っていたベイスターズの二軍チームは、千葉ロッテマリーンズに8-0で快勝し、大洋ホエールズ時代の1982年以来、42年ぶり4度目の優勝を決めました。この優勝は、チームの『横浜進化』を象徴する出来事となりました。

リーグ優勝の決定

9月28日終了時点で、ベイスターズは125試合を消化して68勝48敗9分、2位の巨人は129試合を消化して69勝51敗9分。両チームとも1試合を残しており、ゲーム差は1でしたが、総試合数が異なることや、雨天中止の再試合を行わないリーグの規定により、29日の試合で両チームが勝利してもベイスターズの勝率が上回るため、リーグ優勝が決定しました。

優勝決定試合の詳細

優勝決定試合では、先発した育成ルーキーの庄司陽斗が6回を投げて4安打無失点と好投。7回には左肩の肉離れで離脱していた石田健大が約3ヶ月半ぶりの実戦登板で1イニングを無失点に抑え、8回は16日に一軍登録抹消となった山崎康晃、9回はチーム最多の47試合に登板して防御率2.30をマークしている、育成2年目の渡辺明貴の好投で完封リレーを完成させました。

攻撃陣は初回に一軍実績もあるルーキー石上泰輝の4号ソロ本塁打で先制し、さらに右手首の負傷から約20日ぶりの復帰となった松尾汐恩のタイムリー二塁打で1点を追加。3回にはルーキー井上絢登のタイムリー二塁打と松尾の犠牲フライで2点、6回には西浦直亨のタイムリーに、現在一軍登録中の度会隆輝の押し出し四球などで4点と着実に得点を積み重ね、歓喜の瞬間を迎えました。

二軍の活躍

本拠地の横須賀スタジアムで胴上げされた横山道雄二軍監督は、「本当に選手たちが頑張ってくれた」と評しました。投手陣では、前述の庄司の8勝を筆頭に、高卒6年目の宮城滝太が31試合に登板して4勝をマーク。濱口遥大、石川達也、吉野光樹など一軍で活躍する選手も4勝を挙げています。リリーフでは、7勝9セーブの渡辺に続いてディアスが35試合、堀岡隼人が33試合、松本凌人が32試合登板と、チーム防御率2点台の投手陣を支えました。

野手では井上と途中入団のフォードがチーム最多の8本塁打を放ち、今季一軍デビューを果たした松尾が打率.327、3本塁打、42打点と打線の中心として活躍。育成外野手の村川凪は打席数こそ少ないですが、打率.320、自慢の俊足でチーム2位の12盗塁を記録。大田泰示や楠本泰史、知野直人など、一軍経験が豊富な選手も加えて、チーム打率.264はリーグトップの好成績を残しています。

ファーム日本選手権への挑戦

42年ぶりにイースタンを制したチームは、10月5日に宮崎市のひなたサンマリンスタジアムで行われるファーム日本選手権で、ウエスタン・リーグの覇者である福岡ソフトバンクと対戦します。1987年にスタートした「ジュニア日本選手権」は、1997年からファーム日本選手権と名称が変わりました。この大一番で勝てば、初の栄冠となります。ファーム日本一を来年以降の一軍の悲願達成につなげてもらいたいところです。

度会隆輝の活躍

先週の度会隆輝(9月20日~28日)は、20日のイースタン・リーグ、東京ヤクルト戦に3番・ライトで出場して5打数2安打、21日は5打席で2打数2安打、2四球、1犠飛で2打点と結果を残して22日に8月11日以来となる一軍昇格。復帰後は代打で起用されていますが、22日の東京ヤクルト戦は空振り三振、翌日はショートフライ、26日の巨人戦も空振り三振と、安打は出ていません。一軍の試合がなかった28日には、イースタンのロッテ戦に3番・ライトでスタメン出場して4打数1安打1打点と勝利に貢献。「優勝の瞬間に立ち会えて嬉しい」と喜びの表情を見せました。

横浜DeNAベイスターズは、クライマックス・シリーズ進出を目指し、最後まで全力で戦い続けます。ファンの皆様の応援をよろしくお願いいたします。