ベルリン・マラソンで細田あい、松田瑞生が日本歴代7位、8位の好成績を記録

ベルリン・マラソンで細田あい、松田瑞生が日本歴代7位、8位の好成績

9月29日、ドイツ・ベルリンで開催されたベルリン・マラソンで、日本女子選手が素晴らしい成績を収めました。細田あい（エディオン）が2時間20分31秒で5位に入り、日本歴代7位の記録を更新。また、松田瑞生（ダイハツ）は2時間20分42秒で6位に入り、日本歴代8位の記録をマークしました。

レースの経過

レースはスタートから細田と松田が共に5km16分40秒前後のペースで走行し、ハーフの通過は1時間10分13秒前後でした。レース序盤は12、13位あたりを走行していましたが、25km過ぎから順位を上げ始め、30kmでは8位争いに加わりました。その後も2人は5km16分30秒台のペースを維持し、前方から脱落する選手を次々と抜いていきました。最終的に、細田が5位、松田が6位という順位でフィニッシュラインを通過しました。

細田あいの経歴と挑戦

細田あいは、2022年10月のロンドン・マラソンで2時間21分42秒の自己記録を出していましたが、今回のベルリン・マラソンで1分11秒更新し、2時間20分31秒を記録しました。日体大卒業後、ダイハツを経て2021年にエディオンに移籍した細田は、昨年のパリ五輪マラソン代表選考レース・マラソングランドチャンピオンシップで3位に入り、五輪代表に前進しました。しかし、1月の大阪国際女子マラソンで前田穂南（天満屋）が2時間18分59秒の日本新記録を出し、細田は代表入りを逃しました。その後、3月の名古屋ウィメンズマラソンにエントリーしましたが、故障のため欠場し、パリ五輪補欠となりました。

五輪本番では代表選手が出場することが決まり、細田の悲願の五輪出場は叶いませんでした。しかし、気持ちが途切れることなく、秋のベルリン・マラソンに向けて準備を進めて、自己記録を更新することができました。

松田瑞生の経歴と再起

一方、松田瑞生も大阪国際女子マラソンで前田に敗れ、3位に終わり、パリ五輪代表を逃しました。直後には引退を示唆しましたが、5月下旬の関西実業団陸上競技大会で現役続行を表明し、再出発を決意しました。今回のベルリン・マラソンでは、2022年の大阪国際女子マラソン以来、2年8ヶ月ぶりに自己記録を10秒更新し、2時間20分42秒で6位に入りました。